スシローで「年に一度の別格まぐろ祭」がスタートした。”別格”まぐろとあって、いつものまぐろとは一味違う、目利きのプロである“八洲水産”が厳選したこだわりのまぐろが提供されるらしい。
八洲水産とは、天然まぐろを卸して55年の歴史がある老舗のまぐろ問屋。目利き力の高さに定評があり、高級すし店にも卸しているとあって業界では有名な問屋なのだとか。今回のフェアでは、「天然本鮪」や「天然インド鮪」、「めばち鮪」「びんちょう鮪」など様々な種類のまぐろが登場する。
○本鮪やインド鮪、特別なまぐろ食べられる!
中でも注目は北の王「天然本鮪」と南の王「天然インド鮪」の食べ比べができる「天然本鮪と天然インド鮪 食べ比べ」(1,080円)。赤身、中とろ、大とろの3種でそれぞれの部位の異なる味わいを堪能できる。
見た目だけだと大きな違いは分からないが、口に入れてみるとその差がはっきりと分かる。「天然本鮪」は甘みが強く、舌にまとわりつくような脂の旨みを感じる。一方で「天然インド鮪」は脂がくどくなく、本鮪よりも軽く上品な印象だった。どれも上質な旨さで、じっくりと堪能したくなる。この価格にも納得なおいしさなので、まぐろを思いっきり堪能できる一皿だ。
○「赤しゃり」でまぐろがもっと旨くなる
こだわりのまぐろをよりおいしく食べるための工夫として、全商品を「赤しゃり」で提供。よく見るとしゃりが赤くなっている。赤しゃりは酸味とコクがあり、まぐろや天然魚の旨さを引き立ててくれる。年に一度のまぐろ祭りとあって、スシローも気合が入っているようだ。
「天然インド鮪」は、「天然インド鮪大とろ」(360円)、「天然インド鮪中とろ」(180円)、「天然インド鮪赤身」(180円)とそれぞれの部位も販売。贅沢に口の中でとろける大とろ、旨みと甘みの絶妙なバランスを保つ中とろ、旨みが濃い赤身と好きな部位を味わってみるのもよいだろう。
さらに特製漬けたれで作った「匠の漬け天然インド鮪赤身」(180円)や希少部位を集めた「天然インド鮪中落ち包み」(180円)と様々な皿が登場。特に中落ち包みはねっとりとして濃厚な味わいで、旨みが濃縮されている。まぐろ好きなら押さえておきたい一皿。
黄皿では、「大切りめばち鮪」(120円)、「めばちのねぎまぐろ軍艦」(120円)、「天然とろびん長」(120円)が登場。大型のめばち鮪は食べ応えがあり、まぐろらしい甘みを感じられた。天然のとろびん長は脂がのっていて柔らかく、とろけるような舌触り。まぐろの種類や部位によって異なる味わいを楽しめた。
○まぐろ以外ももちろん旨い
まぐろをたっぷり堪能したところで、まだまだお腹に余裕がある。期間限定で販売されている「鹿児島県産タマクエ」(260円)もいただいた。タマクエは新魚種らしく、ハタ科世界最大級のタマカイ×高級魚のクエから生まれたハイブリッド種。歯応えがある身は噛むほどに上品な旨さが広がり、上質な味わいだった。
5月31日から販売されている「匠の海鮮巻き重ね」(260円)、「匠の胡麻タレ漬け真鯛ととろたく」(260円)は、富山のすしの名店「鮨し人」の木村氏が考案した商品。海鮮巻き重ねはまぐろやうなぎ、サーモンなどたくさんの具材が入って食べ応えあり。胡麻タレ漬け真鯛ととろたくは、漬けや切り付けなどを店内で行うことで、鮮度がよく旨みのある仕上がりになっているそう。
最後のデザートはピンクがかわいい「白桃と瀬戸内レモンのパフェ」(400円)。白桃アイス、白桃ゼリー、白桃ムースととにかく桃! 甘くジューシーな桃の中に、シャリシャリの瀬戸内レモンのグラニタが入っていて、さっぱりとした印象に。
とにかくまぐろを楽しめる「年に一度の別格まぐろ祭」。こだわりのまぐろとあって、シンプルに旨い! が飛び出してくるクオリティーだった。お高めな皿ではあるが「天然本鮪と天然インド鮪 食べ比べ」は納得のおいしさ。ぜひこの機会に試してみてほしい。