成田市内のホテルの客室で2日午前11時35分ごろ、床に全裸で倒れた10代後半~30代前半の男性の遺体が見つかった。県警捜査1課によると、司法解剖の結果、男性の死因は薬物中毒の疑いがあり、胃の中からビニールに巻かれた薬物とみられる長さ約5センチ、直径1センチの白い塊が20個以上発見された。県警は男性の身元確認を進め、同行者がいた可能性もあるとみて保護責任者遺棄致死容疑も視野に経緯を調べる。薬物の密輸に関わっていた可能性も捜査する。
県警が6月30日に「薬物をのみ込んで入国したものが成田市内のホテルの部屋で薬物中毒死した」という情報を入手。警察官がホテルの各客室を捜していたところ、7月2日にチェックアウトの予定時刻を過ぎても手続きがなかった部屋を従業員が合鍵で開けて、遺体を発見した。男性は6月26~30日の間に死亡したとされる。目立った外傷はなかった。
部屋からは衣服以外に男性の所持品はほとんど見つかっておらず、身分証もなかった。巻かれたビニールには中身がないものもあり、男性の尿からは薬物の陽性反応が出ている。