喫煙者「たばこを吸うために飲食店を利用することがある」が49% – 店が禁煙になったらどうする?

ネットエイジアは8月1日、「喫煙所に関する意識調査」の結果を発表した。調査は6月16日~7月3日、東京都23区在住の20歳~69歳の男女10,000名(喫煙者・非喫煙者5,000名ずつ)を対象にインターネットで行われた。

喫煙者に対し、屋外でたばこを吸う際に、最も頻繁に利用している喫煙所のタイプを教えてもらったところ、壁や天井がなく、パーテーションでスペースが区切られている「開放型(パーテーションタイプ)」(55.8%)が最も多く、次いで、「開放型(灰皿だけが設置してあるタイプ)」(26.4%)、「閉鎖型(コンテナタイプ)」(6.5%)という結果に。

また、喫煙をするために飲食店を利用することがあるかと質問したところ、49.2%が「よくある」「時々ある」と回答。しかしながら、東京都内では、2人以上の人が利用する施設は原則屋内禁煙となっており、決められた場所以外では喫煙できない。そこで、お店が禁煙になったことで利用しなくなった飲食店があるかと聞くと、61.3%が「ある」と回答した。

さらに、最も頻繁に利用している飲食店が禁煙になった場合、どうすると思うか聞いたところ、「そのお店は利用しなくなる」が33.1%、「そのお店を利用する頻度を減らす」が39.5%と、そのお店から足が遠のくという人が多いよう。他方、「変わらずそのお店を利用する」という人は27.4%だった。
喫煙所「必要だと思う」が8割、設置してほしい場所は?
続いて、喫煙者に、歩きたばこやポイ捨てをしない等の喫煙マナー向上のために、喫煙所・喫煙スペースが必要だと思うか聞いたところ、「必要だと思う」が77.9%、「まあ必要だと思う」が18.0%という結果に。非喫煙者(5,000名)も『必要だと思う(計)』が81.1%を占め、喫煙・非喫煙に関係なく大多数の人が喫煙所・喫煙スペースを必要だと考えていることが判明。

そこで、全回答者に、喫煙所・喫煙設備を設置してほしいと思う場所を聞いたところ、喫煙者、非喫煙者ともに、1位は「駅前・駅周辺」(喫煙者67.6%、非喫煙者45.9%)、2位は「商業施設」(同57.9%、36.5%)となり、続く3位は、喫煙者が「飲食店」(57.8%)、非喫煙者は「たばこ販売店前」(33.8%)という結果に。

また、“紙巻たばこ・加熱式たばこどちらも喫煙可能な屋外喫煙所”と“加熱式たばこ専用の屋外喫煙所”のどちらを増やすべきだと思うか聞いたところ、喫煙者、非喫煙者ともに、「紙巻たばこ・加熱式たばこどちらも喫煙可能な屋外喫煙所」(喫煙者82.3%、非喫煙者78.7%)の増設を望む人が大多数となった。

次に、税金や助成制度を活用した喫煙所設置に関する意識について質問した。その結果、「税金を活用して喫煙所を設置するのであれば、少ないコストで設置できる喫煙所のほうが良い」と考える喫煙者は88.0%、非喫煙者は77.5%。また、「税金を活用して喫煙所を設置するのであれば、より多くの人に利用される設備であるべきだ」という喫煙者は92.1%、非喫煙者は70.8%という結果に。

さらに、国や一部の自治体では、喫煙室や喫煙所の設置に取り組む事業者を支援するための助成制度を設けているが、喫煙者89.4%、非喫煙者56.5%が「助成制度を活用した民間の喫煙所が増えることに賛成だ」と回答した。