「笑い飯の『鳥人』かよ!」 長野の森で撮られた写真に「ヒザから崩れ落ちて笑った」

物事に真剣に取り組む姿は、人の目にかっこよく映ることもあれば、そうでない時も…。
話を聞けば「そういうことか!」と納得できても、パッと見ただけでは意図が伝わらず、面白おかしく見えてしまうことがあります。
そんなシュールなシチュエーションについて、東京大学で動物言語学を研究している、鈴木俊貴(@toshitaka_szk)さんが、研究中のエピソードをSNSに投稿しました。
シジュウカラという野鳥の鳴き声を研究していた鈴木さんは、研究の一環として、シジュウカラの雛の体重を測る必要がありました。
そこで、研究員を連れて、長野県の森にある巣箱を開けることにしましたが、細心の注意を払う必要があったそう。というのも、鳥は賢く、人間の顔を覚えるという研究結果があり、親鳥に警戒されてしまうと、雛の体重測定ができなくなってしまうからです。
鈴木さんと研究員は、親鳥に顔を覚えられないよう、顔を隠すことにしました。そこで、研究員は…。
「シジュウカラに警戒されないよう配慮した結果こうなった」
研究員はハトのマスクを被って、研究に臨みました。研究のためとはいえ、見た目のインパクトが強すぎます…!
「これなら親鳥に顔を見られないので、警戒されることもないのでは」と期待していたものの、残念ながら「ピーツピ!」と、警戒の鳴き声を発されてしまったといいます。
「本件、至って真面目です」という鈴木さんの研究エピソードには、さまざまなコメントが寄せられました。
・山で出会ったら泣く。鳥だけでなく、人間からも警戒されるやつ。
・ヒザから崩れ落ちるくらい笑った!
・どうしてその発想に行き着いた…余計に警戒されちゃうでしょ!
・「鳥の被り物をした、怪しいやつが来た」という、シジュウカラの新しい言葉が発見されるかもしれませんね。
このほか、お笑いコンビ『笑い飯』のネタに出てくる『鳥人(とりじん)』や、スタジオジブリの映画『君たちはどう生きるか』を連想した人も。
ちなみに、翌日、鈴木さんたちは鳥のマスクを脱いで観察に戻りましたが、やはり「ピーツピ!」と鳴かれてしまったそう。鈴木さんによれば、「顔以外にも注意を向けて、覚えているのかもしれない」とのことです。
鈴木さんと研究員のように、今日もどこかで、研究者の涙ぐましい努力が、世界を1歩前に進めているかもしれませんね…!
[文・構成/grape編集部]