夕暮れが早まるシーズンに合わせ、9月21日から始まった「秋の交通安全運動」。新潟県内では、新潟県のヘルメットの着用率が全国最下位になったことを受け、より一層、力の入った呼びかけが行われています。
21日、県庁で行われた秋の交通安全運動の出動式。
式では白バイ隊員の出発を前に、明訓高校・書道部による書道パフォーマンスが行われました。
【長谷川珠子アナウンサー】
「力強い文字で書かれたのは、今年のスローガン『反射材 早めのライト 光るマナー』。夕暮れ時や夜間の交通事故防止を書道を通して呼びかけます」
県警によりますと、県内では今年1912件の人身事故が発生。去年の同じ時期に比べて30件以上増加しているほか、交通事故による死者数も去年を上回っています。
【明訓高校 書道部 樋口結子 部長】
「部活終わりは結構暗くなっているので、歩行者としても信号は右左を見て渡ったり、気を付けていきたい」
交通事故の防止とともに今回、県警が呼びかけに力をいれているのが今年4月に着用が努力義務となった自転車利用者のヘルメット着用です。
今年7月に行われた調査で、着用率が全国平均の13.5%を大きく下回る2.4%と、全国最下位になった新潟県。
【新潟県警交通部 本田比呂志 部長】
「低調な結果だったと受け止めている。重要性・必要性が県民の皆さんに浸透、至らなかったというところ。取り組みを強く進めたい」
新潟市中央区の萬代橋では、警察官が交通安全と共にヘルメットの着用を呼びかけますが、ヘルメットを着用する人が少ないのが現状です。
【街の人(ヘルメット着用)】
「あくまで努力義務だから、なかなか守る人も少ないのかなと思う。歩行者の迷惑にならないように努力義務と法律で改正されたので、守っているほうが無難かなと」
ヘルメット着用の意義を多くの人に理解してもらうことが着用率向上のカギとなっています。
【新潟中央警察署 交通課 佐藤亮 課長】
「自転車の交通事故で、頭部の損傷は割合が非常に高い状況。ヘルメットは頭を守るための一番大事な道具の一つ。しっかり着用してもらえれば」
秋の交通安全運動は9月末まで行われます。