イーデザイン損保、児童の交通事故を防ぐデバイスの実証実験&特別授業を実施

事故時の安心だけでなく、事故のない世界そのものを共創することを目指すイーデザイン損保は、その取り組みの一環として通学中の自動車事故を削減する「もしかもマップ」を2022年4月より提供しています。

今回、さらなるアプローチのため、事故が最も起きやすいとされる「子どもが飛び出す瞬間」を抑制するための、通学時のランドセルに付けられる小型アラートデバイス「おまもりもし子」を開発。金沢大学 融合研究域 融合科学系 森崎裕磨助教と共同で、東京都にある中野区立江原小学校の1年生・約30名を対象に「おまもりもし子」の実証実験も実施しています。

実証実験では、子どもが駆け出す瞬間を加速度から検知し、検証音によるアラートで駆け出しを抑制できるかを検証。デバイスからアラートを鳴らすと子どもたちの加速度が低くなる傾向が見られる結果になったそう。

そして9月28日には、イーデザイン損害保険の茂谷逸平さんから児童に向けて「おまもりもし子」「もしかもマップ」に絡めた交通事故防止への理解を深める特別授業も実施されました。今回、その様子をレポートします。

○学校のまわりの「もしかも」はどこにある?

茂谷さんの授業では、まず「車が飛び出してくるかも」のように、登下校ルールの「もしかも」について説明。「がっこうのまわりの『もし』と『かも』をかんがえてみよう!」と、学校近隣の写真を見ながらどんなところに危ない要素や「もしかも」がありそうかを発表しました。

車が通る道の写真を見ながら、「トラックからは後ろや歩いている人が見えていないかもしれない」「携帯を見ながら歩くなどよそ見をして横断歩道を渡ったら、車にはねられるかもしれない」など、クラスのみんなからは身近な風景に対して様々な意見が続々。

そして子どもたちの挙げた「もしかも」に対し、茂谷さんから「車の近くは通らない」など気を付けるべき点も説明されました。

その後、2人1組で、学校まわりの「もしかも」についてディスカッションを実施。隣のクラスメイトと相談しながら考えた「もしかも」を発表しました。

「横断歩道で赤信号のときに渡ると、車にひかれてしまうかもしれない」「止まっていたバイクが動き出したとき、危ないかもしれない」といった気づきや意見に対してみんなも元気よく反応。見慣れた道でも、「もしかも」はたくさんありそうです。

最後は「みとおしのわるいかどをまがるときはどうする?」「くるまがおおいみちをあるくときはどうする?」と、茂谷さんが交通ルールを2択クイズ形式で確認。全問正解する生徒も多く、さらに交通安全への理解が深まったようです。

見通しの悪い道や車が飛び出してきそうな「もしかも」な場所は、全国どこにでもあるもの。道路上の危険箇所を発見しマップ上で可視化するWebサービス「もしかもマップ」で、あなたの近所の「もしかも」も見つけられそうです。