ryuchell「男なのに何で…」に傷ついたことも 生徒たちに伝えた「続けること」の大切さ

沖縄県出身で、タレントとして活躍するryuchell(りゅうちぇる)さんが1月30日、うるま市島しょ地域の小中学校の児童生徒らとオンラインで交流した。上京当時の思い出や、芸能活動で気付いた経験などを紹介。継続することの重要性や、自分の個性を大事にする大切さを子どもたちに語った。(中部報道部・仲村時宇ラ)
関連記事ryuchellさんの“自分らしく生きる秘訣” 個性で悩んだ過去 支えてくれた母の言葉・・・ 女性リーダーを養成する沖縄県女性の翼(奥村啓子会長)は17日、県男女共同参画センターてぃるるホールでタレントのr・・・www.okinawatimes.co.jp■自分自身の心を大切に 与勝第二中学校では生徒ら約15人が参加。ryuchellさんが画面に登場すると「かわいい!」と声を上げた。
ryuchellさんは東京・原宿に憧れ、高校生の頃から交流サイト(SNS)で自分の好きなファッションを発信。赤髪にしたり、そばかすを描いて学校に行ったりもした。「『男なのに、何でメークしてるば?』とからかわれて傷つくこともあった」と明かす。
しかし強い気持ちで続けていると徐々にフォロワーも増え、原宿のアパレルショップからスカウトを受けた。「からかわれても、続けることで人の心を動かせる。人の行動や信念が時代をつくっていくのが分かった」と振り返る。
また芸能活動をする中で、人と違うことが求められると気付いたという。「社会で抜きんでるためには個性を大事にして自分を見つめる勇気が大切。自分が自分でいられる居場所をつくり、自分自身の心を大切にして頑張って」と伝えた。

■上京時の所持金は6万円 児童生徒から「ファッションで意識しているところは」「上京したときに気を付けたことは」など、さまざまな質問が挙がった。
ryuchellさんは「自分の一番かわいい部分を最大限引き出すコーディネートをしている」「上京当時は所持金6万円。起きていないことに不安になるのは無駄だと、根拠のない自信があった」などと答えた。
参加した同中1年の伊禮京奈さん(13)は「自分が好きなファッションでも人と違ったりして『おかしいよ』『こんなの着るの』と言われたことがある。ryuchellさんは強い気持ちで続けたのがすごい」と感想を話した。
交流は同市教育委員会と角川ドワンゴ学園の「ネット部活」の一環。