「誤って」飲酒運転したスクールバス運転手が解雇 数百万円の寄付金集まる

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意図せずにお酒を飲んでしまった女性が、子供たちの乗るスクールバスを運転していたところを捕まり、職を失ってしまった。しかし2万ドル(約300万円)を超える寄付金が集まり、人々を驚かせている。
『NBC New York』『Mirror』などの海外メディアが報じた。

勤続15年で今年60歳になるバス運転手の女性アマル・ハンナさんが、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのスミスタウン高校西校から生徒を家までスクールバスで送っている間に飲酒運転で捕まり、その職を追われた。
しかし地元メディアの取材によると、ハンナさんは服用している薬の影響により、自身がアルコール入りのハードセルツァーを飲んでいることに気づかなかった。単なるフルーツ風味の飲料だと思っていたと、語っている。

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ハードセルツァーとは、アルコールの入ったスパークリングウォーター。「低糖質」「低カロリー」などを謳って20代から30代を中心にヒットし、近年は世界的に売り上げを伸ばしている。
健康志向や低アルコール飲料の人気の高まりを受け、日本でもヒット予測商品にランクインしており、今後はZ世代を中心に広まっていくと予想されている。
また、ビールなどと比較するとアルコール分が控えめなことも多いため、ジュースと間違えてしまうことは決してありえないことではないかもしれない。

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ハンナさんはもともとお酒を飲まず、また、がん治療の化学療法により味覚が失われていたため、飲み物にアルコールが入っていることに気づかなかったと主張している。
TV局の取材に対して「泣いても泣いても、もう涙は出ません。あれはただの間違いでした、間違いだったんです」と感情を高ぶらせて語った。
そんな必死の弁明にも関わらず、スクールバスを運営するWEトランスポート社の広報担当者は「この行為は全く容認できず、運転手はただちに解雇されました」と声明を発表している。

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職を失い、がん治療の費用の目処も失ったハンナさんだったが、彼女が乗せていた児童の保護者がクラウドファンディングサイトGoFundMeにて「あれはただのミスでした」と述べ、ハンナさんの苦境を救うためのファンドを開設した。
目標金額は3万ドル(約450万円)だが、10月中旬ですでに2万5,000ドル(約370万円)近くが集まっており、840人以上の寄付者がこの件に関心を寄せているようだ。
また、このニュースが地元メディアに報道されて以降、寄付のペースはさらに上がっているという。