なぜ?季節はずれの“プール熱” 岐阜と三重で初めて警報レベル超える アルコール消毒は効かない?

(柳沢彩美キャスター)プール熱は子どもを中心に家庭内での感染も広がっているということです。全国的にも増加傾向が続いているようです。
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(斉藤初音アナウンサー)はい、こちらが1定点当たりの全国のプール熱の患者数です。
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赤色がことしの数字、そして紫やオレンジ色などがこれまでの数字なんですが、これまでは6月や8月頃に患者数のピークを迎えています。一方で、ことし(赤色)は9月頃から急増していて、11月5日までの1週間は1定点あたり「2.45人」という数字です。これは警報レベルの「3.0人」に近づいているというような状況なんです。
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そして東海3県の患者数を見てみますと、11月12日までの1週間の数字なんですが、愛知県は「2.42人」、岐阜県は「3.04人」、三重県は「3.82人」となっています。
岐阜県と三重県ではともに3.0の警報レベルを超えています。調査を始めた1999年以降、岐阜と三重で警報レベルを超えるのはことしが初めてだということです。
(柳沢彩美キャスター)私も周りでも「季節はずれなのにプール熱っておかしいな」って声をよく聞いていたんですけれど、どうしてこんな感染拡大が起きてるんでしょうか?
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(大石邦彦アンカーマン)そうですよね。インフルエンザもそうですし、いつもよりも2か月前倒し。私もよくわからないので、多くの先生に聞きました。先生方は自信を持ってこう答えます。「正直わからない」。わからないんだそうですね。コロナが流行ってたので、他の感染症が抑えられていたのではないかという人もいますが、三重病院の菅秀副院長に聞きましたら、菅先生は言いました。
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「この3年間、マスク手洗いなどのコロナ対策によって、他の感染症の流行が抑えられていたんではないか」ということなんですね。マスク、手洗い、確かに去年までの3年間と比べると、そこまでことしは徹底していない、だからこうなっているんではないかということなんです。
そして、家庭内感染も広がっているというプール熱なんですけども、ちょっと厄介なことがあるんですね。それは何かといいますと、アルコール消毒が効きにくいという話なんです。
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一方で、新型コロナやインフルエンザウイルスというのはですね、アルコールで破壊できる膜で包まれている、だからアルコールが効くんですけれども、アデノウイルス、プール熱などには効きにくいということで、どうすればいいのかということなんですけども、やはり流水で、しっかり手洗いすることが大事、これが効果的だそうです。そしてもう一つ、タオルの共有はやめてくださいということで、こういったことを守っていただきたいですよね。
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(柳沢彩美キャスター)はい、私もこういったプール熱の流行を聞いて、家庭内でタオルの共用というのをやめました。流水でちょっといつもより長めに手を洗うなど、身近なところから対策をしていただきたいと思います。