愛知県瀬戸市出身の藤井聡太五冠(20)。「朝日杯将棋オープン戦」で、2年ぶり4度目の優勝を目指し対局に臨みました。「優勝は光栄な結果だった…」ダブルタイトル戦さなかに藤井聡太…の画像はこちら >>
「朝日杯将棋オープン戦」は、全ての棋士が参加し、持ち時間がそれぞれ40分の早指しで行われるトーナメント戦です。2年ぶり4度目の優勝を目指す藤井五冠。先月15日に熱田区の名古屋国際会議場で行われた1回戦では、阿久津主税(あくつちから)八段に勝利。続く午後の2回戦でも増田康宏六段に169手で勝利し、見事準決勝に進出しました。
CBC
(藤井五冠)「きょう2局指して反省点も多く見つかった。3月までに修正して準決勝を頑張りたい」
そんな藤井五冠は現在、2つのタイトル戦で佳境を迎えています。
一つは羽生善治九段(52)からの挑戦を受ける王将戦七番勝負。王将戦は先に4勝でタイトル獲得となりますが、2月10日に東京で行われた第4局では、羽生九段に敗れ、2勝2敗のタイとなりました。
そしてもう一つのタイトル戦は、藤井五冠が渡辺明二冠(38)に挑戦する棋王戦五番勝負。先に3勝でタイトル獲得となりますが、2月18日に石川県で行われた第2局では、藤井五冠が132手で渡辺二冠を下して2勝目をあげ、「棋王(きおう)」の新タイトル奪取へ王手をかけました。
現在、「竜王」「王位」「叡王(えいおう)」「王将」「棋聖(きせい)」の5つのタイトルを保持する藤井五冠は、「棋王」を獲得すると羽生善治九段に次いで史上2人目の六冠となり、最年少記録も更新します。
CBC
(藤井五冠)Qタイトル奪取まであと1勝となったが「スコアは意識せずに、また全力を尽して指せればと思います」
そんな中 藤井五冠は23日、東京で行われた「朝日杯将棋オープン戦」の準決勝に挑み、豊島将之九段(32)と対局しました。ことしは3年ぶりに有観客で行われ、大勢の将棋ファンが見守る中、藤井五冠は豊島九段に勝利。
午後から行われた決勝では現在、棋王戦でも対局中の渡辺明二冠に見事勝ち、2年ぶり4度目の優勝を飾りました。(藤井五冠)「優勝は光栄な結果だった。自分の中で何度かミスがでてしまう将棋があったと思うので、そのあたりを課題と捉えて、もっと良い内容にできるように取り組んでいけたら」
朝日杯で優勝した藤井五冠は2月25日、26日に、島根県で羽生善治九段と対局する王将戦第5局に臨みます。