大多喜町大田代の林道で焼けた車の中から男性の遺体が見つかった事件で、千葉県警は13日、男性がベトナム国籍の住所・職業不詳、ブィ・クォン・トゥンさん(29)と判明したと発表した。遺体が発見された日の前日、ブィさんが八千代市内で金銭トラブルになり、車で連れ去られた可能性があることも、捜査関係者への取材で分かった。
県警捜査1課によると、6日に八千代署管内の交番にブィさんの関係者が、ブィさんが行方不明になったことを相談していた。
捜査関係者によると、関係者は、同日に同市内でブィさんがベトナム人複数人と金銭トラブルになり、車で連れて行かれたという趣旨の相談をしていた。ブィさんの遺体が見つかった車は、この事件で県警が行方を捜していたものと特徴が似ており、県警は二つの事件の関連を調べる。
車は林道脇の斜面に正面から落ちて樹木に引っかかっており、ほぼ全焼していた。7日、通行人が車を発見し、通報を受けて駆け付けた警察官が車内から遺体を見つけた。死因は不詳。車が燃える前に死亡していた可能性がある。県警は勝浦署に特別捜査班を設置し、死体遺棄事件として捜査している。