向陽高校2年の6人が11日、沖縄県八重瀬町の南の駅やえせで開かれたイベントで、商品開発したゴーヤードーナツ「ごーなっつ」100個を販売した。健康に良い成分を含むものの食べられずに廃棄されるゴーヤーのワタや種の有効活用を模索して、完成につなげた。南城市のドーナツ店と制作した100個は1時間で完売した。(南部報道部・又吉健次)
同校は文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されており、毎年さまざまな研究に取り組んでいる。理数科の上地栄達さん、我謝幸穂さん、平田悠太朗さん、久保百花さん、神谷優季さん、上原奈乃葉さんは「ゴーヤーの廃棄部分を有効活用するには」をテーマに研究した。
ワタや種の成分を分析するとマグネシウムや鉄などが含まれ、代謝機能を良くし、貧血予防に効果があると判明。活動を通して南城市の飲食店「アカマルプラスドーナツ」と知り合い、幅広い世代が食べるドーナツに練り込むことにした。
生徒が規格外のゴーヤーからワタや種を取り出し、業者が乾燥させて粉末化。苦みが前面に来ないようにと意見交換したアカマル側が製造を担い、生徒は豆腐バナナチョコや全粒粉黒糖ソースなど4種類を250~300円で販売し、接客した。
上地さんは「プレーンはより風味が感じられた。昨年4月から取り組んだ研究で販売にたどり着けた」、我謝さんは「早く完売してえーっと驚いた。人気があったんだと思う」と喜ぶ。
商品化には南城市・八重瀬町地域間連携体、町地域おこし協力隊、南城市のさし草屋、八重瀬町の河原農園も協力。県の県地域ビジネス力育成強化事業の約10万円が充てられた。早々に完売「えーっ」喜ぶ高校生 健康に良いが捨てられる「ワタ…の画像はこちら >>