「失敗する経験を積んで」 パリ在住のピアニスト下里豪志さん 故郷の沖縄で小中学生にアドバイス

沖縄県南風原町内の小中学校6校のPTAでつくる連絡協議会は16日、町出身で仏パリ在住のピアニスト・下里豪志さんを招いた講演会を町立中央公民館で開いた。多くの家族連れが来場した。下里さんは「学びとともに、失敗する経験を積んでほしい」とアドバイスした。

「学校での勉強は必要か」という来場者の質問に対し、下里さんは「勉強ができなくても『学ぶ』という作業はやっておいて」と呼びかけた。人生では学び続ける必要があると語り、「幼い時のトレーニングが大人になって生きてくる」と語った。
「人生では失敗することやスランプに陥ることもある」と語り、ピアノではわざと間違える練習を積んでいると語った下里さん。「海外での生活では予期せぬ出来事が起きるが、『新しい自分に出会える』と思って楽しんでいる」と語った。
吹奏楽部でサックスを担当する南風原中2年の宮里祥子さん(14)は「日頃から学び続けることが、いかに大変で大切か知ることができた」と充実した表情で話した。(南部報道部・国吉聡志)