琉球バス交通と那覇バス(小川吾吉社長)は1日、沖縄総合事務局長に申請していた路線バス運賃の上限額引き上げが同日付で認可され、4月1日分から運賃を改定すると発表した。対象は両社の路線バス全線。
運賃改定は消費増税時を除けば2008年12月以来、16年ぶりとなる。路線バスの輸送人員が減り、燃料や車両部品の高騰が重なって収支が悪化していることが値上げの理由。
那覇市外を走る「市外線」の初乗り運賃を現行の160円から190円に、那覇市内のみを走る料金均一の「市内線」運賃を240円から260円に引き上げる。平均改定率は13・5%。高速バスを除く路線バスで最大270円の値上げとなる。
一方、子育て世帯の負担増加に配慮し、通学用定期の割引率を引き上げる。琉球バスは4割1分引きから、那覇バスは4割引きから、それぞれ5割引きとなる。
小川社長は「運賃改定によって収支を改善し、地域の足を良くしていきたい」と話した。値上げ分は乗務員の処遇改善や、新紙幣に対応した運賃箱への入れ替えなどに充てる。琉球・那覇バス、4月1日から運賃値上げ 那覇市外線は初乗り1…の画像はこちら >>