六本木ヒルズ森タワーにオフィスを構える大手弁護士事務所に勤務するエリート弁護士が役人と共謀し、合コンで知り合った女性をマンションに連れ込み、陵辱した。
酒に酔った女性に性的暴行を加えたとして、警視庁捜査1課は先月28日、「TMI総合法律事務所」所属の弁護士、笹川大智(33)と、東京都中央区役所の政策企画課主任、山崎俊範(33)両容疑者を不同意性交の疑いで逮捕した。
2人は昨年11月19日夕から、東京都渋谷区広尾にある山崎が住むマンションの「コモンキッチン」と呼ばれる共用スペースで、男性4人と女性4人の計8人の合コンを開催。負けたら罰ゲームとして、酒を一気飲みする「飲みゲー」を行った。
2人はあらかじめアルコール度数の高い酒を用意。女性を煽って酒を大量に飲ませ、泥酔させた。2人以外の男性と女性3人は、酔いつぶれた被害女性を残し先にマンションを後にした。
日付が変わった20日午前1時過ぎ、2人は山崎容疑者の部屋に酩酊状態の女性を連れ込み、レイプした。
「被害女性は2人とはその日が初対面で、友人女性に誘われ、参加していた。被害女性はベロベロの状態で事件直後はあまりにもつらく、被害状況を訴えることの恥ずかしさから誰にも話すことができなかったが、勇気を振り絞って当時の状況を友達に打ち明け、1週間後に警察に相談した。飲食店と違って、エレベーターに乗せるだけで部屋に連れ込めるマンション内で合コンを開催し、アルコール度数の高い酒を用意しているのだから用意周到です。山崎のスマホからは、被害女性以外の女性の画像も見つかっています」(捜査事情通)
笹川容疑者が所属するTMI総合法律事務所は弁護士574人、秘書212人を抱える「五大事務所」のひとつ。笹川容疑者は慶応大法学部卒業後、東大法科大学院を経て2017年から同事務所に勤務している。自宅は六本木駅から徒歩スグ、分譲価格が最低1億円超の高級タワーマンションだ。
一方、「レイプ部屋」を提供した山崎容疑者は14年に中央区に入庁し、22年に政策企画課に異動した。
「庁内の総合的な交通整理をする部署です。各部署が行っている事業の進捗状況とか、施策の全体的な調整役を担っています。本人とはまだ連絡が取れていません。事件後も普通に勤務していて、業務上はまったく問題はありませんでした。報道で知って驚いています」(政策企画課担当者)
山崎容疑者は先月28日、連絡がないまま無断欠勤したため、区職員が自宅を訪れ、安否確認をしたが、応答がなかった。翌29日になって家族から「しばらく休ませて欲しい」と職場に連絡があり、今月1日にメディアで報じられ、区側も初めて逮捕を知ったという。
せっかく「ハイスペ弁護士」と「安定の地方公務員」になれたというのに、これまで築き上げたものがすべてパーだ。