巧みな作戦と相手の油断の相乗効果。
ウクライナ国防省の公式X(旧Twitter)は2024年4月14日、2年前に撃沈したロシア黒海艦隊の元旗艦であるスラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」について言及しました。
ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」撃沈から2年「敵は反撃できる…の画像はこちら >>黒海艦隊の旗艦だったスラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」(画像:ロシア国防省)。
Xでウクライナ国防省は「2年前、ウクライナ戦士たちはロシア黒海艦隊最大の軍艦、巡洋艦『モスクワ』を破壊した」と同艦の撃沈から2年が経過したことについて触れ、「わが軍はスネーク島付近でネプチューン巡航ミサイルで攻撃し、同艦に重大な損傷を与えた。 巡洋艦は目的地の港まで曳航中に沈没した」とウクライナ軍のネプチューンミサイルが重要な役割を果たしたことを改めて強調しました。
この黒海艦隊旗艦を撃沈したときの話に関しては、4月13日にウクライナメディア「ニュース・ライブ」が、ウクライナ海軍のドミトロ・プレテンチュク報道官にインタビューを行っています。
プレテンチュク氏は、「作戦を成功させた重要な要因は、巧みな計画だけでなく、行動のタイミングを辛抱強く待ったことだ」と話しましたが、攻撃当日ロシア黒海艦隊に関しても、ウクライナ軍が独自の巡航ミサイルを持ち、反撃が行える体制であることを全く考慮していない状態であったことも説明しました。
攻撃当時の天候は曇り時々雨、視界が悪い状態で、1発目のネプチューンは完璧に油断していた「モスクワ」の指揮系統を完全に麻痺させ、2発目の発射を行った際は、本来同艦が備えているはずである3つの防空システムのうち2つが完全に沈黙。同艦が沈没する決定打を与えることができたとのことでした。