4月に注目の衆院3補選が行われましたが、フタを開けてみれば、自民党は全敗で立憲民主党に議席を奪われました。また、東京15区で、無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏は惨敗という結果になりました。選挙期間中、関係者からは「得票は2位くらいに食い込める可能性もある」と聞いていましたが、全く及ばず。立憲民主党が擁立し、当選した酒井菜摘氏に約3万票も離されてしまい、日本維新の会、日本保守党の候補者にも及ばず結果は5位でした。全面支援した小池百合子東京都知事もかなり悔しいのではないでしょうか。
同区には私も取材へ行きましたが、他候補の演説を大音量で遮ったり、選挙妨害がひどかった印象を受けました。各陣営に演説の場所と時間を尋ねても、選挙妨害対策のため、教えてもらえないような状況でした。演説を見に来た有権者の方々も、怖がっている人が多く、とてもやるせない気持ちになりました。一刻も早く、規制強化が必要だと感じました。
島根1区では、亀井亜紀子氏が当選を果たしました。同区は1996年に小選挙区制が導入されて以降、自民党が敗れたことがない全国屈指の「保守王国」でした。故・細田博之前衆議院議長は90年の初当選以降、11回連続で当選していました。
亀井氏の父は、自民党で国土庁長官を務めた久興氏で、地元の知名度も高かったようです。亀井氏は、無党派層だけでなく、自民党、公明党の支持層からも一定の支持を得ることができ、当選することができました。今後、取材する機会があれば立憲民主党を選んだ理由や、選挙戦をどのように工夫したことが当選につながったと分析しているかなど聞いてみたいです!
7月7日には東京都知事選の投開票も控えています。小池都知事は3選に向け、出馬の見方も強まっているので、今後の動向に注目していきたいです。(タレント)