【台風情報】台風1号 28日にかけて警報級の大雨か 冠水した車から脱出するのに役立つガラスクラッシャー 「2回くらいコンコンとやったら割れた」

台風1号が発生。東海地方も28日にかけ、警報級の大雨に注意が必要です。去年6月にも浸水被害の広がった東三河地方でも緊張が高まってきています。
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26日発生した台風1号はこの後、北東方向へ進み、予報円の北側のルートを通った場合は、5月31日(金)に東海から関東に、近づくおそれがあります。南の海上から、暖かく湿った空気を送り込み、台風接近前から、梅雨前線の活動が活発化し、東海地方は28日明け方から雷を伴って、激しい雨の降る所がある見込みです。
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27日午後6時から28日午後6時にかけて予想される24時間雨量は、愛知県で200ミリ。岐阜県と三重県では180ミリで、予想より雨雲が発達するなどした場合、警報級の大雨が予想されます。気象台は、土砂災害や河川の増水などに注意を呼びかけています。
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思い出されるのは去年の浸水被害です。東海地方は、6月早々に台風の影響もあって、大雨になりました。(宮田あやか記者 去年6月2日)「愛知県豊橋市です。市内を流れる梅田川が氾濫し、あたり一面濁った水が広がっています」愛知県豊橋市では、去年6月2日の降水量が418ミリと、1か月間に降る雨量の2倍以上が1日で降り、水没した車に乗っていた61歳の男性が死亡しました。また。
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(藤井祐輔記者 去年6月3日)「冠水によって取り残された人たちが、消防隊員によってレスキューされています」
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東三河地方を中心に記録的な大雨が降り、豊川市でも広い範囲で冠水。翌日になっても多くの車が動くことができず立往生が続きました。この時の大雨の原因は、台風が梅雨前線に向かって暖かく湿った空気を送り込み、愛知県と三重県で線状降水帯が発生したためです。
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一方27日午後、愛知県一宮市では、アンダーパスに車が冠水した想定での訓練が行われました。アンダーパスは、線路や、ほかの道路などの下を通るため、周辺よりも低くなっている道路です。冠水したアンダーパスに車で進入してしまうと、脱出することは容易ではありません。
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(越智駿平記者 2016年9月)「車が沈んでいます。2メートルほどでしょうか。濁った水の表面に、うっすらとですが、車の屋根を確認することができます」
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27日、一宮警察が地域住民と行った訓練では車からの脱出を想定し、傘やハサミなど、身の回りのものを使って窓ガラスを中から割る実演をしましたが…なかなか割れません。そこで登場したが「ガラスクラッシャー」と呼ばれる道具です。これを使うと…簡単に割ることができました。
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(一宮市民)「2回くらいコンコンとやったら割れた。(ガラスクラッシャーを)車内に置いておいた方がいい」(愛知県一宮警察署 前田正警備課長)「効率的に脱出できる正しい知識と技術を身につけることが大切」
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JAF愛知支部によりますと、去年の大雨では東三河を中心に冠水で動けなくなった約4000台の車の救助作業を行ったということです。立ち往生の現場はアンダーパスだけではありません。大雨の時の運転には十分お気を付けください。