社長がひまそらあかね都知事候補を応援する『岩下の新生姜』を扱…の画像はこちら >>
どんなに時が流れようと、人間の「嫌がらせ」の本質は何も変わらない。心が弱く卑しい人間というのはいつの世も、本人に直接ものを言うのでなく「自分でも勝てそうな相手」に嫌がらせをしたり、安全圏から石を投げるのが常である。
現在X上では、東京都知事選に立候補した作家、YouTuberのひまそらあかね氏のアンチによる一連の騒動に対抗すべく発信されたメッセージが、「素晴らしい」と注目を集めているのをご存知だろうか。
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東京都知事選に立候補したひまそらあかね氏を『岩下の新生姜』で知られる岩下食品社長・岩下和了氏が応援したことで、数名の著名人が同社の不買運動を呼びかけ、取引先などに嫌がらせが相次ぐ事態が発生。
お客様各位
苦渋の決断です。 とあるメニューをめぐって「販売中止しろ」と嫌がらせの電話が次々とかかってきます。
その為しばらくの間、電話線を抜きます。
非通知着信拒否設定をしていますが、番号を通知してでもかけてきます。…
大阪 たこ焼たこば (@takoyakitakoba) June 27, 2024
中でもX上で波紋を呼んでいるのが、大阪府の人気たこ焼き店『たこ焼き たこば』に対する嫌がらせだ。
6月24日、岩下社長が応援のポストを投稿し、27日には『たこば』Xアカウントが、岩下の新生姜を使ったたこ焼きの販売を告知。すると、その直後から「着信拒否をしても追いつかない」レベルの大量の迷惑電話がかかってくるようになり、店主曰く「電話線を抜かないと営業がままならない状態」に陥ってしまう。
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もはや営業は絶望的な状況だが、同店は嫌がらせに屈しない。岩下の新生姜の使用を止めるのでなく、電話線を抜いて「電話がかからない」状態にすることで営業を続行。
即ち「電話予約」の売り上げが全く見込めないため、売り上げが大幅にダウンするのでは…と懸念されたが、翌28日は雨天という悪天候にも関わらず、開店前から傘をさしての大行列が。
大阪だけでなく東京や名古屋、香川など、他の地域から駆け付け、お土産を渡してくれた客もいたという。その列は昼の営業終了まで止むことはなく、残念ながら購入できなかった客も出て来るほどの大盛況となったのだ。
おはようございます。先日はお電話をありがとうございました。正直申し上げまして、私も一人で営業している身ですので、怖い面もありまして地元の警察に事情は相談しております。
昨日は大雨の中、岩下の新生姜たこ焼きをお買い求めのお客様で、開店から閉店まで常に行列でした。… https://t.co/5ocjTdeixE
大阪 たこ焼たこば (@takoyakitakoba) June 28, 2024
ほぼ全ての客から「頑張ってください! 応援してます!」という温かいメッセージが寄せられたそうで、Xからは感動と称賛の声が多数寄せられている。
そして30日、大阪から遠く離れた東京・渋谷の街に、特大の「応援メッセージ」が表示され、大きな話題に。月を跨いで翌7月1日、現在のたこばの営業状況を店主に直撃取材した。
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泣いてもいいですか?
どなたか存じ上げませんが心温まるメッセージを本当にありがとうございます。しっかりと受けとらせていただきました。 https://t.co/B7ar7AOwaL pic.twitter.com/5ysMMKaFCA
大阪 たこ焼たこば (@takoyakitakoba) June 30, 2024
30日の12時ごろ、宮益坂交差点を見渡す日本最大級の縦型街頭ビジョン『渋谷愛ビジョン』に「卑怯な嫌がらせに屈せず美味しいたこ焼きを供し続ける。大阪たこ焼たこばさん頑張れ」というメッセージが出現。なんとも粋なエールに、感動と称賛の声が相次いだ。
こちらのメッセージの送り主に心当たりがあるか、たこばの店主に尋ねたところ「どなたかは存じませんが、本当に『ありがとうございます』としか、申し上げる言葉がございません。ちなみに、私の自作自演ではないです(笑)」と、ユーモアを交え、満面の笑みを浮かべた回答が得られたのだった。
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飲食店にとって土日はかき入れどき。週明けはその反動で客の入りが落ち着きやすく、さらに本日1日は一日中雨…と、いう状況であった。
にも関わらず、なんと本日もたこばは応援の来客で大盛況。店主曰く「雨も降っているので『激ヒマだろう』と思っていたのですが、土日並みに忙しく、驚いています」とのことである。
取材中にも「応援しています!」という数名の客が店を訪れており、同店がいかに多くの人々に愛されているかが窺えるというもの。
渋谷愛ビジョンのメッセージの送り主や、店まで来て商品を買ってくれる客たちに対し、店主は「本当に、心からの『ありがとう』という言葉しか浮かびません…」と、感謝の言葉を発していた。
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秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。