ONE COMPATHは7月4日、「ファミリーレストラン」に関する意識調査の結果を発表した。調査は2024年6月11日~6月13日、同社が運営する「Shufoo!」会員5,867名を対象にインターネットで行われた。
○ファミレス、4人に1人が月に1回以上利用
ファミリーレストランの利用頻度を聞いたところ、「2~3か月に1回程度」(22.5%)が最も多い結果となった。また、4人に1人(27.5%)が月に1回以上(「週に2~3回以上」~「月に1回程度」)利用していることがわかった。一方で、20.2%の人が「利用しない」と回答している。
ファミリーレストランを誰と一緒に利用するかを聞いたところ、「配偶者・パートナー」が55.4%でトップに。次に「子ども」(40.0%)となった。一方、「1人で」利用すると答えた人は14.8%にとどまった。文字通り、家族で利用する人が多いことがわかる。3位には「友人」(21.1%)と、カジュアルな集まりの場としても活用されていることがわかった。
○平日よりも休日が多く、ランチ利用が最多
利用する時間帯を平日・休日別に聞いたところ、平日・休日ともに「12時~14時」が最も多い(平日31.8%、休日39.1%)結果となった。「ファミリーレストランを利用する目的」でもランチがトップ(68.6%)とあるように、ランチタイムで利用する人が多いようだ。次いで「17時~23時」が多く、平日28.5%、休日35.0%となっている。こちらも利用目的2位の「夕ご飯」(45.2%)にあるように、ディナータイムの利用も盛んだった。
なお「利用しない」と回答した人を見てみると、休日の18.0%に対し、平日では30.5%だった。平日よりも休日利用が多いことがわかる。利用者が少ないランチタイムとディナータイムの境目の時間(14時~17時)にも着目。ランチ利用が平日・休日ともにそれぞれ8割近くおり最多だったが、これに次いだのは、カフェ利用ではなく、ディナー利用だった。早めの夕ご飯で利用する人も多く、特に平日よりも休日のほうが割合の多い(11.6ポイント差)傾向にあった。
○ファミレスで重視する点は「価格」と「美味しさ」
ファミリーレストランで重視する点を聞いたところ、「価格の安さ」という回答が最も多い結果となった。「クーポンなどの割引があること」も21.4%の人が挙げている。続いて、「料理の美味しさ」が56.4%と高い割合を示している。安さと美味しさが重要なポイントのようだ。「メニューが豊富であること」(28.4%)も大切だが、近所にある、駐車場があるなど「店舗へのアクセス」(28.5%)も重要なポイントのようだ。
○ファミレスを利用したくなるのはどんなとき?
ファミリーレストランを利用したくなるのはどんなときかを聞いた。トップは「料理を作るのが面倒なとき」(28.0%)。これに関連するように、5位「それぞれが好きなメニューを頼みたいとき」(18.1%)、6位「何を食べたいか決まっていないとき」(15.3%)もランクインしている。それぞれがメニューを自由自在に選べることから、夕飯や休日のお昼など、献立を考えるのが面倒なときの味方になってくれるのもファミリーレストランの魅力のようだ。次いで、「お気に入りのメニューを食べたいとき」が25.6%、「限定クーポンがあるとき」が23.9%、「フェアやキャンペーンのメニューを食べたいとき」が22.3%と続いた。フェアのメニューやお得なクーポンがあるときはもちろんのこと、定番メニューを食べたいときも動機の1つとなっている。
○よく行くファミレス・子どもと利用したいファミレスは?
よく行くファミリーレストランのトップは「ガスト」だった。「リーズナブルでメニューも豊富」(30代女性)、「自宅や職場の近くにあり、値段もファミリーレストランの中ではお手頃」(50代男性)など、リーズナブルな価格と、全国1,256店(24年6月30日現在)を誇る店舗数から1位に選ばれた。
「お子さまといっしょに利用したいファミレス」でもガストがトップだった。「猫型ロボットが商品提供してくれる」(30代女性)、「子供メニューを注文するとガチャができる」(40代女性)といったコメントが寄せられた。
2位は「サイゼリヤ」。「色んな物を注文してシェアしながら、比較的リーズナブルに食べられる」(30代女性)「安くて商品提供が早い」(20代女性)など、こちらもリーズナブルな価格に票が集まった。また、「お酒をのみながら色々食べられる」(50代男性)などお手頃価格のワインやおつまみを楽しむ「サイゼ飲み」も人気だった。
3位にランクインしたのは「びっくりドンキー」で、「ハンバーグが美味しいので」(40代女性)との声が多数寄せられた。「ワンプレートでサラダやご飯、メインのハンバーグでお腹いっぱいになるから」(40代女性)とディッシュメニューも人気だった。
4位にはおこさまメニューが豊富な「ココス」、5位には西日本を中心に展開する「ジョイフル」がランクインした。
○食べきれなかったメニューの持ち帰り、利用経験は1割
昨今、ファミリーレストランでは「食べ残し」や「フードロス」の観点から、持ち帰り容器を別途提供するなど、食べきれなかった料理を持ち帰ることができるサービスが増えている。「利用したことがある」人は12.5%と1割にとどまった。また、「知らなかった」という人は35.5%と、認知度としてはまだまだ低いようだ。
一方で、このような「食べきれなかった料理を持ち帰ることができるサービスを利用してみたいか?」という問いでは「利用してみたい」と回答した人が7割(70.3%)を超えた。