肌の乾燥対策どうしてる?「スキンケア」の次に多かった回答とは

野口医学研究所は3月6日、「肌の乾燥対策」に関する調査結果を発表した。同調査は2022年12月、30~60代の女性306人を対象に、インターネットで実施した。

肌の乾燥対策は、何をしているか尋ねたところ、圧倒的に多かったのは「化粧水や乳液などのスキンケア」(92%)で、次いで「水分補給」「十分な睡眠」となった。また、約3人に2人の割合で内側からも潤う生活を実践していることもわかった。具体的な内容は、「こまめな水分補給」(40%)、「睡眠時間の確保」(30%)、「加湿器の使用」(23%)、「食事の改善」(20%)だった。

同社は、管理栄養士による「お肌うるおい生活」のために大切な3つのポイントを紹介した。

1点目は「こまめに水分を摂る」こと。体質にもよるが、一般的には、1日に水を約2リットル飲むといいとされている。コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物、アルコールは利尿作用もあるため、飲み過ぎには注意が必要だという。

2点目は「睡眠の量と質を意識する」こと。睡眠には、疲れや肌のダメージを回復する仕組みがあるため、睡眠時間をしっかり確保することが必要となる。眠りの質を高めるために、スマホやパソコンなどの強い光を寝る前に浴びない工夫も大切だという。

3点目は「バランスのよい食事をとる」こと。肌の土台をつくるために欠かせないタンパク質(肉や魚、卵、大豆などに含まれる)と、ビタミン類や食物繊維(野菜や果物など)の摂取を心掛けることは大事とのこと。

ビタミン類の中でも、美肌の栄養素として重要な成分の1つが「ビタミンD」だという。ビタミンDは、肌のバリアとなる「抗菌ペプチド」を作る働きや、肌細胞の分裂をサポートする働きがあり、肌を健やかに保つ栄養素と言われている。

ビタミンDは、日光にあたり、紫外線を浴びることで体内で合成される。日光を浴びるのは、顔でなくても、手のひらでもよいとのこと。また、ビタミンDは、キノコ類(キクラゲ、干し椎茸、舞茸など)や、魚介類(しらす干し、鮭、ウナギなど)、卵類に多く含まれているため、食事から摂取することもできる。

また、ビタミンDは経皮吸収が可能な栄養素。皮膚科で処方される薬にビタミンD配合の外用薬など、スキンケアで摂取もできるという。