今年5月、新潟県上越市に住む70代女性から現金700万円をだまし取ろうとした疑いで23歳の男が逮捕されました。
特殊詐欺(オレオレ詐欺)未遂の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職の男(23)です。
男は氏名不詳者らと共謀して今年5月21日から27日にかけて、複数回にわたり警察官や総務省職員と偽り、上越市に住む70代女性に電話をかけ、「あなたの口座に詐欺事件の報酬が入っているので、確認するために預金の一部を送ってもらう必要がある」などと嘘をつき、女性から現金700万円をだまし取ろうとした疑いがもたれています。
警察によりますと、女性は男らに指定された東京都内の住所あてに現金700万円を宅配便で5月27日に送りましたが、その直後に同居している家族と警察に相談し、警察から物流会社に依頼して女性の宅配を停止したことで被害を免れたということです。
物流会社の協力により、警察が配達先となっていた東京都内で現金の入った宅配便を回収し、代わりに別の荷物を用意。警察はこの荷物を受け取った受け子の宮城県の男(23)を今年5月に現行犯逮捕。
この余罪捜査の中で、今回逮捕した男の関与が判明したということです。警察は男が「受け子」のリクルーターだったとみて捜査しています。
警察は共犯事件のため容疑者の認否についてコメントしていません。
警察は男の余罪や他の共謀者についてなど事件の経緯について詳しく調べています。