フライパンでやったらダメ! 注意喚起に「知らなかった」

日々の調理に欠かせない器具の1つがフライパンです。
焼く、炒める、煮るなど、さまざまな調理方法に対応できるフライパンですが、実は『やってはいけない使い方』があるのをご存じですか。
フライパンを使う時のNG行動について、セラミックキッチン用品メーカーとして知られる京セラが解説しています。
まずは、フライパンで調理する際にやってはいけない行動を確認していきましょう。
京セラは公式サイトで、自社で扱っているフライパンについて以下のように注意喚起しています。
フライパンは、一般的に揚げ物に対応する構造になっていません。
ハンドルの取り付け部など、経年でガタがでると、油が漏れて引火する恐れがあります。天ぷら専用の鍋をご使用ください。
京セラ ーより引用
「小量の油で揚げられるので手軽」と、フライパンを使って揚げ物をしている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、フライパンで揚げ物をするのは本来の用途とは異なります。
メーカーが想定していない以上、トラブルの可能性を否定できません。
揚げ物中にハンドルが折れたりフライパンが破損したりすれば、高温の油で火傷をする危険があります。
より重大な事故や火事につながる恐れもあるため、揚げ物での使用は避けたほうがよいでしょう。
もちろんフライパンのなかには揚げ物に対応している製品もあり、その場合は特に問題はありません。
取扱説明書をよく読んで、適切に取り扱ってください。
続いて、汚れたフライパンを洗う際のNG事項です。
フライパンのなかには、酢や重曹などの酸性またはアルカリ性のものの使用を避けるよう、記載されているものもあります。
「これらの成分は調理にも使えないのか」という疑問に対する京セラの回答は、以下のとおりです。
いいえ、これはお手入れなど、「調味料として使う場合以外でのご使用はお避けください。」という事です。
強い酸やアルカリは、フライパン基材のアルミに悪い影響を及ぼす可能性がありますので、調理後はすぐによく洗ってください。
京セラ ーより引用
フライパンの汚れを効率よく落としたいと思っても、酢や重曹などを使うのはNGです。
基本は台所用の中性洗剤を使ってお手入れしましょう。
また、調理済みの食品やタレを入れたまま長時間放置すると、やはり素材にダメージを与えてしまいます。
調理を終えたら、できるだけ早くきれいに洗うようにしましょう。
さまざまな調理方法に対応し、タフな印象もあるフライパンですが、実際にはデリケートな部分もあるようです。
京セラが解説している内容も参考にして、正しい使い方を心掛けましょう。
そうすることでフライパンの寿命を延ばすとともに、安心・安全に使用できるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]