火災続いた“神社”再建へ!伝統建築学ぶ専門学校生が社殿寄贈「長く愛されてほしい」【新潟・佐渡市】

火災で本殿や能舞台が焼失した新潟県佐渡市の二宮神社が再建の第一歩を踏み出しました。

毎年夏には佐渡市の有形文化財の能舞台で薪能が披露されてきた二宮神社。しかし、今、この光景を見ることは叶いません。

2021年には放火により本殿が全焼。能舞台も去年、火災で焼失してしまいました。

【地元の人(去年8月)】
「二宮、二宮と火事が続いて、神社と能舞台が焼けた。本当にショック」

この日から約1年。地元の人たちの心のよりどころだった二宮神社は地元の専門学校生によって蘇ろうとしています。

伝統建築を学ぶ生徒たちが制作した社殿が寄贈されたのです。

【伝統文化と環境福祉の専門学校 教員 井土英樹さん】
「生徒にも非常にいい勉強になっているし、地域の方との絆も生まれて、非常に学校としてはありがたい」

トラックに乗せられ二宮神社に到着した社殿。

社殿を納める“覆い屋”も生徒たちが建築したものです。社殿は8人がかりで覆い屋に納められました。

【伝統文化と環境福祉の専門学校 今村優太さん】
「地元の人に愛されるような建物になってほしいなと思いながら建てて、できたのでよかった」

【伝統文化と環境福祉の専門学校 笠原優作さん】
「手入れしながら長く愛されていってほしい」

【地元の人】
「学校の皆さんのおかげ」

【二宮神社 森谷雅勝 宮司】
「もっともっと地域が発展していけるのではないかと思っている」

二宮神社では、今後、能舞台を含めたさらなる再建を検討していく考えです。