エアコンの“節約テク” 風量「弱」or「自動」 風向「斜め下」or「水平」 意外と知らない節電方法

各地で体温を超えるような危険な暑さが続く中、欠かせないのがエアコン。でも、電気代も気になりますよね。簡単に実践できる“節約術”をご紹介します。
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空調機器メーカーのダイキンによりますと、冷房を日中の11時間つけっぱなしにして消費電力量を調べたところ…次のような結果に。(1)風量は「弱」or「自動」どっちが節電?A:「自動」の方が月に約990円、電気代が節約できるとのこと。これは、部屋が冷えるまでは「強風」、その後は「微風」と、風量の調節を効率よく行ってくれるから。エアコンは、スイッチを入れたときなど室内を冷やそうとするときに、多くの電力を使います。その際に「微風」だと、部屋が冷えるまでに時間がかかり、結果的に多くの電力を使ってしまうのです。
(2)風向は「斜め下」or「水平」どっちが節電?
A:「水平」の方が月に約930円節約に。エアコンは、室内の暖かい空気を吸い込み、冷たい空気を吐き出しますが、冷たい空気は下にたまりやすいという特徴が。部屋の上はあたたかく、下は冷たい“温度のムラ”があると、エアコンが「設定温度になっていない」と認識して、余分な電力を使ってしまうということなんです。そのため、冷たい空気が上から下に循環するように「水平」にすることが、節電につながります。
(3)「設定温度を1℃下げる」or「風量を強にする」どっちが節電?A:「風量を強にする」方が月に約570円、節約になるということです。これは、エアコンの仕組みを考えるとよく分かります。
CBC
「設定温度」を変えるには、エアコンの室外機に内蔵されている圧縮機を使います。一方で、「風量」を変えるには、室内機の中のファンの回転が関係しているんです。どちらの消費電力が多いのかというと、「設定温度」を変えるのに使う圧縮機の方が圧倒的に多いんです。この圧縮機の消費電力はエアコン全体の約8割を占めているので、消費電力が少ないファンを使った方が節電につながるということなんです。
実際に風量を強めると室内の気流が変わって、体感温度を1℃ほど下げる効果が得られるとのこと。
さらに、室外機に“濡れタオル”をのせた場合と、のせない場合を比較すると、のせない場合の方が消費電力が抑えられて、月に1020円程の電気代を節約できるということです。

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室外機を冷やすと運転効率が良くなって節電につながりますが、濡れタオルが乾いて吸込口などを塞いでしまうと、運転効率が悪くなってしまうんです。そのため、“よしず”などで室外機に日陰をつくったり、打ち水をして室外機を冷やす方が良いということです。