日経平均株価が暴落し、終値の下落幅が過去最大の4000円台となりました。新潟県内でも驚きの声が聞かれる中、専門家は「冷静に状況を見極めてほしい」と話しています。
【記者リポート】
「新潟市中央区です。こちら証券会社の掲示板、日経平均株価のところ、ー4000円台と見たことのない数字が示されています」
8月5日の東京証券取引所・日経平均株価は、取引開始直後からほぼ全面安の展開となり、終値は先週末に比べて4451円28銭安い、3万1458円42銭に。
終値ベースの下落幅で世界的に株価が大暴落した、いわゆる「ブラックマンデー」時を大きく上回る過去最大の下落となりました。
この状況に街では…
【街の人】
「自社株がとても下がった。そこまで影響を受けたという感じは、私はないが、普通に考えたらありますよね。今回のやつは」
【街の人】
「まあ、じっと我慢。これが株だから。もっとも、こういう時に買ったほうがいいんでしょうけど」
【街の人】
「今までが4万いくらかしていて、私はあれが異常だと思っているから」
この株価の暴落に長岡市に本社を置く証券会社の橋本貢浩取締役は…
【岡三にいがた証券 橋本貢浩 取締役】
「正直、ここまで下げるとは思っていなかった。行きすぎな水準まで下がったのかなと思っている」
暴落した理由について橋本さんは「日銀の利上げに加えて、アメリカ株の下落などいくつかの要因が重なった結果」だと話します。
また、円相場も1ドル142円台の水準をつけ、円高の進行も株価の重荷に。県内経済への影響については…
【岡三にいがた証券 橋本貢浩 取締役】
「輸出企業にとっては業績の下押し圧力が働いてしまう。一方で、原材料を輸入している県内企業も多いので、そういったところについては原材料コストの低下要因にはつながってくると思う」
橋本さんは、企業だけでなく、NISAなどで投資を始めた人も含め、冷静に状況を見極めることが重要だと話します。
【岡三にいがた証券 橋本貢浩 取締役】
「基本的に景気がいいようなアメリカ経済等でも30%超の下落は10年に1回程度は起こるものなので、冷静になるというところが一番重要になってくる」