重要艦艇などに損傷を与える。
ウクライナ空軍は2024年8月5日、公式YouTubeチャンネルでイギリスやフランスから供与を受けた空中発射型の巡航ミサイル「SCALP-EG/ストーム・シャドウ」投下(発射)の様子を動画投稿しました。
ロシア黒海艦隊に「“大損害”を与えたミサイル」ウクライナ空軍…の画像はこちら >>ウクライナ空軍で「SCALP-EG/ストーム・シャドウ」が使用可能なSu-24(画像:ウクライナ国防省)。
発射の様子は、2024年8月4日でウクライナ空軍が創設20周年に当たることを祝った動画の一部に収録されています。今までSu-24に搭載されている様子は空軍や国防省の公式Xで投稿されていましたが、実際に同ミサイルを使用している様子を公開したのは今回が初となります。
「SCALP-EG/ストーム・シャドウ」は、2023年5月にイギリスから初供与されたほか、フランスからも同様に同ミサイルが供与されています。最大射程は560kmとされていますが、ウクライナに供与されたタイプは約250kmと射程が短く設定されているようです。対空ミサイル防空網の外から発射する、いわゆる「スタンドオフミサイル」に分類されます。
ウクライナ軍は同ミサイルを、特にクリミア半島のロシア軍拠点使用しており、キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」と、ロプーチャ級揚陸艦「ミンスク」に甚大な損傷を与えたほか、黒海艦隊司令部への攻撃も実行しています。
なお、動画で「SCALP-EG/ストーム・シャドウ」を発射している機体は、対空回避機動を行わずミサイルを発射しているので、ロシア軍の防空網からかなり離れた空域から発射されたものと見られています。