日本国内にも支店を持つアメリカ生まれの有名レストラン「フーターズ」は、同社は、過去に航空会社を保有していました。どのようなものだったのでしょうか、
日本国内にも支店を持つアメリカ生まれの有名レストラン「フーターズ(HOOTERS)」は、特徴的な露出度の高い制服を着たスタッフがサービスを行う店舗として知られています。実は同社は、過去に航空会社を保有していました。この航空会社もレストランと同じく、他社とは違うキワドいものでした。
世界一セクシーな航空会社?「フーターズ」が運営した伝説のLC…の画像はこちら >>元フーターズ エアのボーイング737(画像:James Willamor[CC BY-SA〈https://bit.ly/2yjpLGf〉])。
この航空会社はズバリ「フーターズ エア」。これはサウスカロライナ州にある大西洋沿いの観光地、マートルビーチに本拠を構えるLCC(格安航空会社)で、ここを中心に、アメリカ国内15都市以上に定期便を就航してました。使用されていた飛行機は、ボーイングの単通路機「737」「757」の2タイプでした。
フーターズ エアの機内には、保安要員と機内食やドリンク類を提供するCA(客室乗務員)だけでなく、レストランと同じ制服のフーターズ ガールも常に同乗し、CAの補助だけでなく、乗客との会話や機内の盛り上げ役を担いました。ちなみに、フーターズ ガールが直接サービス提供をしなかったのは、通常CAが受ける専用の訓練が行われておらず、当局の認定を受けていなかったためです。
とはいえ、同社はただのキワドい航空会社であること以外にもウリがありました。
同社は就航当時、運賃が100ドル(当時のレートで1万1740円)程度からとリーズナブルながら、座席の前後間隔は、LCCとしては異例の約86cmを確保していたといいます。この前後間隔は、国内航空会社の国際線エコノミークラスとほぼ同等です。また、国内線のみのLCCでありながら、無料のコーヒー、ジュース、ソフトドリンク、水のサービスもあり、多くの路線で機内食が無料提供されていました。
しかしフーターズエアが運航されていたのは、前出したように2003年から2006年のわずか3年間のみ。撤退した理由は、アメリカの航空会社間の競争に勝つことができなかったことと、燃料の高騰などに耐え切れなくなったためとされています。