4日午前9時10分ごろ、市原市五井金杉2の国道16号で「道路が陥没している」と目撃者から110番通報があった。市原署や国土交通省千葉国道事務所によると、現場の国道16号では4車線にわたる大きな陥没が確認され、周辺区間の上下線の通行止めが4日夜時点でも続いた。同市では3日朝に一時、避難指示が出るほどの激しい雨が降っていた。この大雨の影響も含め、原因を調べている。陥没によるけが人や交通事故は確認されていないが、幹線道路の寸断で、物流と市民生活に影響が広がった。
千葉国道事務所によると、通行止めにした上で、舗装を撤去し、原因を調査。迂回(うかい)路を案内している。復旧作業も進めていて、5日正午ごろの通行止め解除を見込む。道路舗装の下には排水用水路が確認された。
同署によると、現場は片側2車線。中央分離帯を挟んで上下線の計4車線にわたって陥没した。
県によると、陥没現場の国道16号の近くに設置している雨量計では、3日午前6~7時の1時間に85ミリの猛烈な雨を観測。降り始めの同日午前5時20分からの2時間では125ミリに達していた。