三重県名張市が発注した工事を巡る贈収賄事件で、元市職員の男が業者側に賄賂を要求していたことがわかりました。
名張市の元営繕担当室長の中西隆之被告(52)は2022年、市が発注したホールの改修工事で便宜を図った見返りに、業者の社長(61)から現金18万円を受け取ったとして27日、起訴されました。
2人は容疑を認めていますが、その後の捜査関係者への取材で、中西被告が業者の社長に賄賂を要求し、それに応じる形で業者の社長が現金を手渡したとみられることが新たにわかりました。
調べに対し、社長は「工事の謝礼と、その後も有利な取り計らいを受けたかった」という趣旨の供述をしているということです。
中西被告は、別の業者からゴルフクラブ15本を受け取った収賄の罪ですでに起訴され、懲戒免職処分となっています。
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