【本部】本部町浜元などでイノシシが目撃されるようになり、サトウキビがかじられるといった被害が出ている。町によると町内ではこの数十年間イノシシの定着は確認されておらず、人的被害が生じる恐れもあるとして発見しても近づかないよう呼びかけている。
昨年5月ごろから同町浜元のほか伊野波、伊豆味などで出没の報告があり、畑のほか民家の庭が荒らされたりウサギ小屋が壊されたりといった被害が出ているという。
今のところ確認されているのは体重20~30キロの成獣とみられる1頭だが、メスだった場合にはうり坊と呼ばれる子イノシシを伴っている可能性があり、実際に複数の目撃情報があるという。繁殖による定着のほか大声などの刺激で興奮し人に向かってくる危険もあるため、町は住民に注意を促している。町では猟友会の協力を得てわなを設置しているが、民家が近いため銃を使った駆除などはできず、手を打ちかねているのが現状だという。(北部報道部・前田高敬)イノシシ、沖縄・本部町で目撃 数十年間定着確認されず 畑荒ら…の画像はこちら >>