沖縄県内32自治体に30日、市町村の庁舎や学校、公共施設を爆破するとの予告ファクスやメールが届いた。南大東と粟国の2村は役場を臨時閉庁し、小中学校2校の児童・生徒を下校させる措置を取った。2村の県立診療所が午後に休診したほか粟国空港も閉鎖された。
脅迫文は全て同一内容とみられ、指定する口座に300万円を振り込むことを求めている。
南大東村は閉庁を決めた後、村民に防災無線で連絡。宿直当番の職員は役場そばに停車した車で警戒した。
粟国小中学校では午後2時前、学級担任が児童に5校時終了後の下校を伝えると、「怖い」「えーっ」との声が上がった。小3の女子は「こういうことはやめてほしい」と話した。
■ANA2便が離陸取りやめ 出発遅れ330人影響 30日午前、那覇空港を出発予定だった全日空(ANA)の羽田行き462便(乗客267人)と福岡行き1204便(同63人)がいずれも離陸を一時取りやめ、駐機場に戻った。ANAは「保安上の理由」として詳細を明らかにしないが、関係者によると爆破予告があった。
それぞれ約1時間半遅れの出発となり、乗客計330人に影響した。那覇空港事務所によると、他の便への影響はなかった。
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