事件後に“悲痛な思い”語る…46歳女性が殺害された事件で夫・長女とその内縁の夫逮捕「犯人扱い」に憤りも

5月3日、三重県鈴鹿市のアパートで46歳の女性が殺害された強盗殺人事件で23日、容疑者3人が逮捕されました。このうち2人は事件後に悲痛な思いを語っていた「女性の夫と長女」でした。長女・カオリ容疑者(5月8日):「母親なので結構悲しい。早く解決して犯人を捕まえてほしいですね」夫・デメルソン容疑者(5月8日):「悲劇でひど過ぎることです。幸せに暮らしてほしかった」 5月8日、犯人への怒りに声を震わせていたのは、鈴鹿市のアパートで殺害されたブラジル国籍のアイハラ・アルメイダ・ロゼリさん(46)の夫と長女です。 事件があったのは5月3日夜です。アパートの共用階段を降りた場所に血を流して倒れてたアイハラさんは、首や頭などを刃物で複数回切りつけられ死亡。
所持品が現場から離れた場所で見つかったことから、警察は強盗殺人事件として捜査していましたが、事件は驚きの結末を迎えました。
逮捕されたのは、別居するアイハラさんの夫でブラジル国籍のプラテス・アルメイダ・デメルソン容疑者(48)と、長女のアイハラ・アルメイダ・キンベリ・カオリ容疑者(25)ら3人です。
アパート前の路上で、アイハラさんの首などを刃物で切りつけて殺害し、所持品を奪った疑いが持たれていますが、事件後、2人は取材に対し「自分たちは何も知らなかった」と主張していました。長女・カオリ容疑者(5月8日):「そもそも鈴鹿でそういう事件があったというのは知っていたんですけど、母親だとは思わなかったし、そもそも母親がどこに住んでいるのかも知らなかったので」
アイハラさんの夫のデメルソン容疑者(48)は、犯人に心当たりがあると語っていました。Q.奥さんがトラブルに巻き込まれる心当たりはありますか?夫・デメルソン容疑者(5月8日):「できればそれについての話はしたくない。本当かどうかわからないので」
長女のカオリ容疑者は…。長女・カオリ容疑者(5月8日):「お父さんを疑っている。SNS上で犯人扱い、人殺しって呼びまわっているので」 SNS上で父親のデメルソン容疑者が犯人扱いされていることに、強い憤りを感じていると主張していました。長女・カオリ容疑者(5月8日):「お父さんを疑っている人達、1人だけじゃないので、その人達の犯罪歴を調べればどういう人達かも分かるし。そこでお父さんの経歴や犯罪歴を調べればシロなんですよ、そういう人達とは違って」 無実を主張していた夫と長女。しかし事件前、アイハラさんとの関係をめぐりあるトラブルが起きていました。 自宅で家財道具を放り投げるデメルソン容疑者。去年11月に妻のアイハラさんと口論になり、この行為に及んでいたといいます。
このトラブルは警察を呼ぶ事態になり、その後、アイハラさんは四日市市の家を離れ、殺害現場となったアパートで一人暮らしをしていたといいます。 警察は2人のほかに、カオリ容疑者の内縁の夫・ハコザキ・ルカス・ハルユキ容疑者(23)を逮捕。3人の認否は明らかにしていませんが、現場付近の防犯カメラに3人が映っていたことなどから、犯人と特定したと説明しています。 警察は犯行時の役割や動機などを追及する方針です。