5月3日、三重県鈴鹿市でブラジル国籍の女性が殺害された強盗殺人事件で、24日、女性の夫と長女、長女の内縁の夫の3人が逮捕されました。当日の様子が徐々に明らかになってきました。 24日、強盗殺人の疑いで送検されたブラジル人の男。殺害したとされる相手は、別居する「妻」でした。 5月3日、鈴鹿市の自宅アパート前で、ブラジル国籍のアイハラ・アルメイダ・ロゼリさん(46)が殺害された事件。
刃物で殺害し、バッグなどを奪った疑いで逮捕されたのは、別居する夫のプラテス・アルメイダ・デメルソン容疑者(48)と、長女のアイハラ・アルメイダ・キンベリ・カオリ容疑者(25)、カオリ容疑者の内縁の夫・ハコザキ・ルカス・ハルユキ容疑者(23)の3人でした。
3人の身柄は24日、検察に送られました。取材を進めると、事件当日の様子が少しずつわかってきました。 事件が起きたのは、5月3日の午後9時50分ごろ。捜査関係者によると、アイハラさんはその5分ほど前に車で帰宅していたことが、カーナビの記録に残っていたといいます。
アイハラさんの部屋に荒らされた形跡はなく、車を降りた直後を待ち伏せされ、襲われたとみられています。
しかし事件後の5月8日、取材に答えた長女のカオリ容疑者は…。長女・カオリ容疑者：「そもそも鈴鹿でそういう事件があったというのは知ってたんですけど、母親だとは思わなかったし、そもそも母親がどこに住んでいるのかも知らなかったので」
ともに逮捕されたデメルソン容疑者の横で「母親の住所を知らない」という趣旨の発言をしていました。しかし…。（リポート）「現場付近の防犯カメラなどには、事件の前後に容疑者3人の姿が映っていました」 カオリ容疑者の発言と矛盾するように、現場周辺の防犯カメラには、2台の車に分かれて乗る逮捕された3人の姿が映っていたといいます…。 また警察による鑑識作業の結果、アパート付近でデメルソン容疑者とハルユキ容疑者のものとみられる2つの靴跡を確認されたということです。四日市市内にあるデメルソン容疑者らの自宅からは、底の部分が一致する靴が1足押収されています。
もう1足の靴と凶器の刃物は見つかっておらず、3人が証拠隠滅を図った可能性も浮上しています。 警察は3人の認否を明らかにしていませんが、犯行時の役割などを詳しく調べています。