600万円被害の女性「激アツだからと…」クラブで会った女性に投資話『ボス』と呼ばれる男らの巧妙な手口

クラブで知り合った女性に投資話を持ち掛け出資金をだまし取ったとして、男4人が愛知県警に逮捕されました。「ボス」と呼ばれる男らの巧妙な手口を被害者が語りました。被害に遭った20代女性:「今思うことは、なんで騙されてしまったんだろうということですね。悔しいですね、とにかく。海外に知り合いがいて、すごい人で事業をやっているから、損をすることはないんだよって」 カメラの前で後悔を語るのは、愛知県内に住む20代後半の女性。あることがきっかけで、600万円もの現金をだまし取られました。 25日、愛知県警刈谷署に連行されたのは、この女性をだましたとみられる長久手市の会社員・伊藤凌平容疑者(25)。
それに、豊川市の無職・萩原将樹容疑者(33)ら男4人。
ウソの投資話を持ち掛け、刈谷市に住む別の女性(36)から300万円をだまし取った詐欺の疑いで逮捕されました。 警察によると、萩原容疑者は投資会社の経営者を名乗り、詐欺を繰り返していたとみられていますが、被害に遭った女性がその手口を語りました。被害に遭った20代女性:「友達に連れられてクラブに行くことになって、『1杯飲まない?』と普通な感じで声を掛けられて。すごくよく笑っていて、しつこさもなかったです。爽やかな笑顔だった印象です」 2021年11月、友人に連れられて名古屋市内のクラブを訪れた女性。その時に声を掛けてきたのが伊藤容疑者でした。
この出会いの数日後、女性は伊藤容疑者らと合コンに参加。その席で、ある人物の話を聞かされたといいます。被害に遭った20代女性:「ボスっていう社長がいて、そのボスはすごいんだと。事業家みたいな形で紹介されました」 そして合コンの2次会で、伊藤容疑者の自宅を訪れた女性の前に現れたのが、今回逮捕された男らの1人、萩原容疑者でした。
被害に遭った20代女性:「海外に知り合いがいて、すごい人で事業をやっているから、損をすることはないんだよって話を受けました」 仲間から「ボス」と呼ばれていた萩原容疑者が持ちかけたのは投資話。「出資すると毎月数万円の配当がある」「3カ月後には出資金が全て戻ってくる」などと誘導し、女性は出会った2日後に150万円を支払いました。
さらに、手持ちの現金がなくなると…。被害に遭った20代女性:「いくつかのカードローンのURLが送られてきて、ここの審査は通りやすいからここに行きなよ、ここがいいよというふうに指示されました。『今がいい時期だから』『今、激アツだから』というのが口癖で、相手に考える隙を与えないような言葉でこちらを焦らせてきたので、あれよあれよと私も行動してしまったという感じです」
急がないと投資のタイミングを逃してしまうと誘導。結局、女性は消費者金融などで金を工面し、合わせて600万円もの大金を渡してしまいました。
現実的には考えにくい投資話を、なぜ信じてしまったのでしょうか。被害に遭った20代女性:「家を紹介されているということに安心をしていました」 萩原容疑者と会ったのは、クラブや合コンで親しくなっていた伊藤容疑者の自宅。さらに偽名ではなく、女性に対して本名も伝えていたこともあり、信用してしまったといいます。
しかしその後、萩原容疑者らと連絡は取れなくなり、女性の手元に残ったのは、配当金として受け取っていたわずか10万円でした。被害に遭った20代女性:「600万円を失ったこともそうですけど、騙されてしまったということについても、すごく情けない気持ちで日々過ごしているので。(伊藤容疑者の)家も知っているし、そういった安心感からすぐにお金を預けてしまったことにすごく反省しています」
警察は萩原容疑者らの認否を明らかにしていませんが、余罪を追及する方針です。