ふるさと納税による赤字額が最大8億円にものぼった三重県四日市市で31日、事業者を集めて決起大会が開かれました。5月に就任したばかりの「戦略プロデューサー」の初仕事となりました。
四日市市の森智広市長:
「四日市市の反転攻勢。気合入っていましてですね、もうこれはスーツじゃあかんと、法被着てこようと」
31日に開かれたのは「ふるさと納税決起大会」です。返礼品を出品する事業者など、100人以上が出席。5月に就任したばかりで市のふるさと納税の戦略プロデューサーによる「選ばれる返礼品の見せ方講座」が行われました。
戦略プロデューサーの日下幸一郎さん:
「PRの文言を変えたり価格設定を変えたり、随時対応していくことが大事かなと思っております」
900点以上の豊富な返礼品を揃える四日市市ですが、2021年の寄付金額は5000万円程度。市民が他の自治体に寄付したことで、およそ8億円の赤字になりました。
テコ入れのために市が年収1000万円で戦略プロデューサーを募集し、147人の応募から選ばれたのが、元電通マンの日下幸一郎さんでした。
日下プロデューサーの初仕事となった集会。
戦略プロデューサーの日下さん:
「『朝採り』と書いています。実は届くのは3日後なんですが、朝採れのイメージを持ってくることによって、新鮮そうだなと選ばれていると。『大粒』ということで差別化したり、お得感と限定感が差別化のポイントになってくる」
コピーライターとして様々な企業のPRをしてきた日下さんは、目を引く写真やPR文の書き方などを丁寧に説明しました。参加した人に感想を聞きました。
参加した事業者:
「うなぎの『職人手焼き』という文字が当たり前だと思っていたので、強みと感じていなかった部分とかがあって、その辺のピックアップを社でもしていきたいなと思って勉強になりました」
別の事業者:
「全然無知なので、とにかく出し方が分からない。日下さんの知恵をもう少しいただけたらなと」
戦略プロデューサーの日下さん:
「これからが大事なので、とにかく結果が出るように。事業者の方に本気になってもらうのが大事なので、共に創る共に潤う『共創共潤』で頑張っていけたらいいなと思っています」