千葉県と沿線6市で構成する「新湾岸道路整備促進期成同盟会」(会長、熊谷俊人知事)は30日、国土交通省を訪れ、同道路計画の早期具体化などを求める要望書を豊田俊郎国交副大臣に手渡した。要望後、取材に応じた熊谷知事は、会談で豊田副大臣から「国交省としても早期に整備しなければならないとの考えで一致している」と前向きな回答があったことを明らかにした。
要望活動には、熊谷知事や沿線の千葉や市原の各市長らが参加。会談で、熊谷知事は首都圏の生産性向上や湾岸エリアの慢性的な渋滞解消のため極めて優先順位の高い道路とし、早期の計画具体化を求めた。
豊田副大臣は、来月中旬にも国や県などで概略のルートや構造の検討に向けた実施体制を議論する会議を開く意向を示したという。
また、県三番瀬再生計画との整合性を含めた環境への配慮について、熊谷知事は報道陣に対し「県と沿線市、国で共通認識を持っている。住民にも丁寧に説明していく」と述べた。
要望書は、多車線の自動車専用道路として、速やかに複数のルートや構造の概略の比較に着手した上で、計画の具体化を図ることを要請。将来的な市川市以西から都内への整備検討や関連する国道357号線の渋滞対策推進、必要な予算確保なども盛り込んだ。