官製談合事件で元職員が逮捕された国土交通省・中部地方整備局で、汚職の再発防止を検討する委員会が開かれました。
中部地方整備局を巡っては、名古屋港湾事務所の元所長・藤田亨容疑者(61)が、2021年2月に中部国際空港沖の埋め立て工事の入札で、落札業者に入札情報を漏らした疑いで逮捕・送検されています。
3日午後、名古屋市内で開かれた国の再発防止検討委員会には、委員を務める元裁判官や公認会計士ら有識者5人が出席しました。
委員会では、不正の事実関係や組織の体制、再発防止策などについて検討を行い、今年6月ごろをメドに報告書を取りまとめるということです。
中部地方整備局の稲田雅裕局長は「実効性のある再発防止策を取りまとめ、一刻も早い信頼回復を目指したい」と述べています。