甲府市とマイナビは2日、『甲府ジュエリーの認知度向上』などを目的とした業務協定を締結した。今後、マイナビ子育て、マイナビウェディング、マイナビニュースといったデジタルメディアに甲府ジュエリーに関する広告、あるいは記事を掲載して読者の興味を喚起していく。甲府市役所本庁舎で行われた締結式には、甲府市の樋口雄一市長とマイナビ 取締役常務執行役員の内田龍之氏が出席した。
○■宝石のまち甲府をアピールしていく
甲府市とマイナビは相互に密接に連携し、それぞれの資源を有効に活用した活動を行っていく。連携事項は、以下の通り。
(1)マイナビメディアを活用した甲府ジュエリーに関する情報発信及びブランド化に関すること
(2)インサイト(消費者の隠れた心理)分析に関すること
(3)ふるさと納税のPRに関すること
(4)各種コンテンツの拡充及び発信支援の推進に関すること
(5)地方創生及びSDGsの推進に関すること
(6)その他、甲府市の取り組みに関する認知活動の支援に関すること
昔から水晶の産地として知られてきた甲府市。現在も宝石産業に力を入れており、市では「甲府ジュエリー」の盛り上げに注力している。マイナビでは、甲府ジュエリーのブランド化、および”宝石のまち甲府”から新たなジュエリー文化を発信するプロジェクトの認知拡大を図っていく。主な想定事業は、以下の通り。
(1)マイナビ子育て(子育て情報サイト全国トップクラス)を活用したプロモーションの実施。共働きの子育て世帯を多く抱えるマイナビ子育てのサイト上に、甲府市専用カテゴリーを設置する。
(2)マイナビウエディング(ブライダル情報全国2位)を活用したプロモーション。結婚等を考える20代~30代のカップルに向けて情報を発信するため、甲府市専用カテゴリーを設置する。
(3)ふるさと納税のPR及び寄附の増額。マイナビメディアを活用することで、ふるさと納税返礼品の紹介や誘導も関連情報として導線を設計し、ふるさと納税の増額を図る。
(4)各コンテンツの受け皿となる甲府市HPのコンテンツ作成及び拡充。
(5)宝飾事業者の販路開拓。
○■デジタルメディアを通じて甲府市の魅力を発信
締結式に出席した樋口市長は「甲府市では江戸時代より、水晶加工の高い技術が脈々と伝承されてきました。現在は、宝石のまち甲府と呼ばれるに相応しい、世界有数の宝飾の集積産地へと発展しております。市政としては、これまで商工業、農業、観光などの分野を連携させながら市の魅力発信に努めてまいりました。とりわけジュエリーは『ふるさと納税』の返礼品としても充実させており、宝石のまち甲府を全国にPRしています。市内では、宝石の購入や研磨体験ができる甲府ジュエリーマップを作成し、幅広い世代にジュエリーツーリズムを楽しんでもらえるような展開もしています」と紹介。
そのうえで今後は、マイナビのプロモーション力、ブランド力を活用することで、ほかの自治体との差別化を図りながら甲府ジュエリーのさらなる認知度の向上に向けて取り組んでいきたい、と期待を寄せる。
これを受け、マイナビの内田常務は「弊社のこれまでの経験を活かしながら、協定を実のあるものにしていきます。甲府市で受け継がれてきたジュエリー文化の魅力発信、認知拡大に努めていければ。マイナビは人材の会社であり、これまで全国の市町村と人材の分野で連携してきましたが、メディア事業部として地方自治体と業務提携するのは今回が初めてです。デジタルメディアを通じて、甲府ジュエリーを国内外に情報発信する一助となれれば幸いです」とした。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら