川崎から神戸まで、自転車でやってきたサポーター スタジアムで待ち受けていたのは…!

歩くよりも速く、遠くへ行くことができる、自転車。通勤や通学で使う人も多いでしょう。
そんな中、夜へ急ぐ人(@onodashimuracha)さんは、自転車で『大冒険』に出かけ、その一部始終をTwitterに投稿しました。
投稿者さんは、サッカー・Jリーグ『川崎フロンターレ(以下、フロンターレ)』のサポーター。
2023年5月29日、神奈川県川崎市中原区にある、等々力陸上競技場を出発しました。
同年6月3日に予定されていた『ヴィッセル神戸(以下、ヴィッセル)』との試合を観るため、兵庫県神戸市兵庫区にあるノエビアスタジアム神戸へ、自転車で行くことにしたのです。
『#チャリ神戸』と題した6日間の行程は、まさに山あり谷あり。
初日から峠越えを経験し、駿河湾や琵琶湖など、数々の絶景に出会いました。
4日目の同年6月1日、本州の太平洋側を中心とした線状降水帯が迫っていたため、日程を変更することにしました。
すると、滋賀県大津市に差し掛かったところで、突然豪雨が…。1時間ほど迷子になりましたが、無事ホテルに到着しました。
雨雲の通過を待ちながら英気を養い、同月3日未明、いよいよノエビアスタジアム神戸へ向け出発。
しかし、大阪府内で朝を迎えた頃に『悲報』が届きます…。
なんと、豪雨の影響でフロンターレの選手たちが移動できず、試合が中止されてしまいました。
残り36km 旅人の決断は
目的地まで、残り36km。
投稿者さんの体力は限界を迎えていたものの、全行程走破を決意し、ノエビアスタジアム神戸に向かいました。
そして、同日午後2時ごろ、ついに歓喜の瞬間が…!
長い道のりお疲れ様でした!♂@onodashimuracha さんまたいつでも神戸にお越しください! https://t.co/QNL7ikWLrs pic.twitter.com/fdhSoKj3Kh
旅の様子がTwitterで話題になっていたのを聞きつけて、なんと、ヴィッセルのサポーターと職員が出迎えたのです!
さらに、職員の厚意で、自転車と一緒にスタジアムの中へと案内されました。
フロンターレ側のスタンド席で、自転車と一緒に記念撮影
こうして、6日間の大冒険は幕を閉じました。
波乱万丈の自転車旅について、夜へ急ぐ人さんに、話をうかがいました。
天候の影響は当初から予想していたので、4日目までに大阪入りする日程を考えていましたが、想像以上の豪雨だったので、無理しなくて正解でした。3日目までの悪天候も、安全第一の意識が身に付いたので、結果的によかったと思います。
道中は、『名古屋グランパス』サポーターの方に差し入れをいただいたり、他のクラブのサポーターからも温かいメッセージを多くいただいたりしました。フロンターレサポーター以外と交流する機会はあまりなかったので、本当に嬉しかったです。実は、ダイエットを裏テーマに掲げていたのですが、体重はなぜか増加しています。筋肉量が増えたのだと思いたいですね(笑)。
神戸でのお出迎えは、まったく知りませんでしたし、とても驚きました…!試合中止が決まってから、たくさんの激励をいただきましたが、しっかり読む時間がなく、スタジアムでの動きも気が付かなかったです。こんなにも温かく見守ってくださり、感謝しかありません。みなさんのおかげで、とても素晴らしい、最高のゴールを迎えることができました。
またいつか、『#チャリ神戸』にリベンジしたいと思います!
総走行距離は622kmにも及んだという、投稿者さんの『大冒険』。
多くの人からのパスを受けて、到達したゴールは、一生の思い出になったでしょう…!
[文・構成/grape編集部]