新潟近海で『アジ』が旬に!電気代高騰に苦悩も…「食べてもらえるような努力を」

新潟近海でアジの旬が続く一方、燃料代や電気代の高騰に市場も頭を悩ませています。

6月5日の新潟市中央卸売市場。

【記者リポート】
「午前5時。今日も市場では競りが始まっていますが、このあたり、全く魚がありません。きょうはシケの影響で、通常の10分の1ほどしか魚が入荷されていないということです」

台風2号の影響で、5日朝は魚の入荷量が激減していました。

【新潟冷蔵 鮮冷部 齋藤政嗣 部長代理】
「ここもないし、あそこもないし…。台風の影響が完全に消えてくれば、また8日くらいから入荷が増えるんじゃないか、いつも通りにまた戻ると思う」

こうした状況でも、比較的安定して出回るのが旬の魚。この時期、新潟や東北近海で水揚げされる『アジ』です。

【新潟冷蔵 鮮冷部 齋藤政嗣 部長代理】
「新潟の場合は夕方の水揚げが多いので、次の日の朝には入荷してくる。新潟近海の鮮度の良いアジは、非常に身も弾力があって歯ごたえがいい」

新潟近海の魚を勧める理由はもう一つあります。

【新潟冷蔵 鮮冷部 齋藤政嗣 部長代理】
「取れる場所が近いということは、それだけ経費もかからない。価格帯から見ても非常に有利」

燃料代に加え、製氷などに使う電気代の高騰で経費も増加。価格の維持に努めていますが…

【新潟冷蔵 鮮冷部 齋藤政嗣 部長代理】
「できるだけ魚の漁価にかからないような努力はしてもらっているが、どうしてもそれで抑えきれないほど経費のほうが高くなっているというのが現状」

天候に加え、物価高にも苦しめられている市場関係者。

【新潟冷蔵 鮮冷部 齋藤政嗣 部長代理】
「高すぎず安すぎず、消費者がお求めやすい価格を見つけていくのが、この市場の機能。食べてもらえるような努力を今後も続けていきたい」