ゴルフクラブが賄賂となった三重県名張市の贈収賄事件で、贈賄側の業者の男に有罪判決が言い渡されました。
名張市の電気工事会社の元取締役・中井章仁被告(32)は2021年、市が発注した学童施設の工事を巡り、市の元営繕担当室長・中西隆之被告(52)に対し、ゴルフクラブ15本を贈った罪に問われていました。
これまでの裁判で中井被告は起訴内容を認め、検察側は懲役10カ月を求刑していました。
5日の判決で、津地裁は「随意契約の便宜を自ら依頼した経緯に酌むべき余地は少ない」と指摘しつつ、「賄賂は高額と言えず反省もしている」などとして、懲役10カ月・執行猶予3年を言い渡しました。
収賄側の中西被告は、別の業者から賄賂を受け取った罪にも問われていて、6日に裁判が行われます。