みなさんはカラオケが好きでしょうか。大きな声で歌うことはストレス発散になりますし、カラオケはいいリクリエーションですよね。
ただ、中には「人前で歌うのはちょっと…」という人もいるのではないでしょうか。
また、「自分は歌が下手だから」と尻込みする人がいるかもしれませんね。
本記事では、『Atoボーカルスクール』を主宰する、たーなー先生に取材し、カラオケでうまく歌えるようになるにはどうしたらいいのかをご紹介します。
ミュージシャン、オペラ歌手、アナウンサー、ナレーターなどプロを含め、25年間で1万人以上を指導した経験豊富な、たーなー先生。
カラオケでうまく歌うためのポイントを伺ったところ、以下4つのコツを教えてくれました。
1.自分に合った選曲をすべき。
2.普段から声帯を使うよう心掛ける。
3.前奏からノっていこう。
4.自分のキーで歌うこと。
選曲は非常に重要で、聞いている人に言葉や思いを伝えるのが歌なので、それをうまく伝えるためには、「あ、この人らしいな」と思ってもらえる曲を選ぶのが大事とのこと。
「自分らしい」と相手に思ってもらえる選曲が、うまく聞こえる第一歩です。
次に、普段から歌うこともポイント。たーなー先生によると、「声帯は普段から使うようにしないと弱ってくる」とのこと。
高い、低いを折りまぜて音域を広く発声するようにしておくと、いざカラオケという場になっても「声が出ない」といったことがなくなるそうです。
例えば、YouTubeの動画を見ながら、毎日少しでも歌うようにするなどの方法がおすすめ。料理など家事をしながらでもいいので、普段から歌うクセをつけるといいですね。
※写真はイメージ
『3』は、実際にカラオケで歌う場面で意識しましょう。前奏の時は『ハミング』『鼻歌』『口ずさみ』などを一緒にして歌い出しに備えるのがよい方法とのこと。
前奏をただ聞いているのではなく、前奏の時間から歌い出しに備えれば、歌い出しをトチったり、声が出なかったりといった失敗がなくなるそうです。
『4』は『1』の選曲にも関係するのですが、たーなー先生によれば「ポップスは自分のキーで歌うのが基本」とのこと。
原曲のボーカルが自分よりも高いキー、あるいは低いキーであるなら、それに合わせるのではなく、カラオケの機械でキーを調節して、自分のキーで歌うようにするのがいいでしょう。
たーなー先生からは「プロがそのキーで歌えるのは訓練しての結果ですから、アマチュアが無理にそれをコピーするのは難しいです。ですので、コピーではなくカバーすることを目指して歌ってみましょう」とアドバイスがありました。
カラオケで上手に歌いたい人は、上記4つのポイントに注意するといいですね。
たーなー先生によれば、やはり「普段から歌うことが重要」とのこと。上記の『2』でも触れましたが、歌うことを心掛けていれば、歌うことが好きになり、苦手意識もなくなります。
録音された自分の声を一度も聞いたことがないという人も少なくないそうで、たーなー先生は「客観的に自分の声を聞いてみたほうがいい」と指摘。
「自分の声が嫌いだという人も多いのですが、歌っているうちに勝手に磨かれて自分が好きな声とのギャップが埋まっていく」といいます。
「好きこそものの上手なれ」とはよくいったもので、好きになると練習にも熱心になり、さらにうまくなっていくというのは分かりますね。
最近ではラップ調の楽曲も増えていて、歌うと歌詞が遅れてしまうといったことが起こりがち。
ラップ曲をうまく歌う方法を伺ったところ、いい練習方法を教えていただきました。
YouTubeで歌いたい曲の動画を見つけ、再生速度を落として歌ってみるのです。
まずは再生速度を0.25倍から始めて、歌詞がうまく曲に乗ったら0.5倍、0.75倍と徐々にを上げていきます。
たーなー先生によると「70歳の人でも歌えるようになりましたよ」とのこと。みなさんもぜひチャレンジしてみてください。
※写真はイメージ
最後にたーなー先生から、歌が上手になりたい人へアドバイスをいただきました。
歌がうまくなりたいという人は、まず『楽しく歌うこと』が大事です。
みなさんの声はそれぞれ世界に1つだけの楽器です。普段から歌っていると歌声も磨かれ、「自分の声が嫌い」といった気持ちも減ってくるでしょう。
自分の声が好きになると、歌うことも好きになるはずです。まずはよく歌うこと、そして、歌うのを楽しむことから始めてください。そうすればうまくなっていきますよ!
「歌がうまくなりたい!」という人は、たーなー先生のアドバイスを取り入れ、日常的に歌うことから始めてみてはいかがでしょうか。
【たーなー先生】オンラインボイトレのパイオニアで、27年間で1万人以上の指導実績あり。無料ボイトレアプリ「毎日ボイトレ」を開発。(株)AtoNORecords代表、日大芸術学部非常勤講師を務める。著書「30日で理想の声になれる本」ほか多数あり。全国92局CFM放送夢カナRADIO、日テレ「ZIP!」、テレ東「おはスタ!」出演。カラオケバトルに多数のレッスン生を輩出中!
Twitter:@tanakanaoto
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]