動機は「時間外手当がなくなり…」市発注工事巡りゴルフクラブ等受け取った罪 元市職員に懲役1年6カ月求刑

三重県名張市の工事を巡る贈収賄事件で、ゴルフクラブなどを受け取った罪に問われている元職員の男について、検察側は懲役1年6カ月を求刑しました。

名張市の元営繕担当室長・中西隆之被告(52)は、市が発注した工事で便宜を図った見返りに、2つの業者からそれぞれゴルフクラブ15本と現金18万円を受け取った罪に問われています。

6日の裁判で、中西被告は起訴内容を認めたうえで、動機について「管理職になって時間外手当がなくなったのでその分収入が減った」などと話しました。

検察側は論告で「私腹を肥やすための犯行に酌量の余地はない」などと指摘し、懲役1年6カ月を求刑しました。

弁護側は「社会的制裁を受けている」などとして、執行猶予を求めました。