旅客船の救助活動を想定 機動救難士が訓練「対応能力の向上を図りたい」【新潟】

船での旅行などが増える夏を前に、第九管区海上保安本部は旅客船での救助活動を想定した訓練を公開しました。

【飛田アナウンサー】
「メイクで臨むけが人役もいて、迫真の訓練が始まります」

旅客船が海上の漂流物と衝突し多数の負傷者が出た想定で行われた第九管区海上保安本部の救助訓練。

血のりにメイクまで施した負傷役の演技が臨場感を高めていきます。

【機動救難士】
「海上保安庁です、今から怪我人を見ていきます」

【けが人役】
「痛い痛い」

訓練には機動救難士と潜水士合わせて10人が参加。

一人ひとりに声をかけながらトリアージを行い、けがの程度に応じて搬送するなど、緊急時の対応を確認しました。

県内では2019年に佐渡汽船のジェットフォイルが海洋生物と接触し80人が重軽傷を負う事故が発生しています。

【第九管区海上保安本部救難課 鈴木浩匡 課長】
「ジェットフォイルと海洋生物との衝突海難が実際に発生している、常にこうした訓練を通じて対応能力の向上を図っていきたい」

第九管区海上保安部は海で事故が起きたら118番に通報してほしいと呼び掛けています。