広域強盗 大網白里事件で自衛官を起訴 リサイクルショップ店長にけが、レンタカー運転役 千葉地検

関東地方を中心とした広域強盗事件を巡り、千葉地検は2日、大網白里市の事件に関与したとして県警に逮捕された住所不定、自衛官、中桐海知容疑者(23)を強盗致傷と建造物侵入の罪で起訴した。認否を明らかにしていない。
起訴状などによると、被告は複数人と共謀して1月12日午後7時25分ごろ、同市内のリサイクルショップに金品強奪目的で侵入。同店の店長(76)に「金庫はどこだ」と言って顔を拳で複数回殴るなどし、頬や鼻を骨折させるなど全治約2週間のけがを負わせたとされる。
地検によると、被告は事件時に店内には入らず、車の運転役などをしていた。同事件ではレンタカーを2台使用していた。
県警などによると、被告は翌13日に逮捕された。被告のほかに実行役が2人いるとみられ、県警が共犯者を捜査している。被告のスマートフォンに東京都狛江市で起きた強盗殺人事件に関する記録があり、県警が警視庁に情報提供していた。
陸自などによると、中桐被告は津市の久居駐屯地所属だったが、昨年11月25日から行方が分からなくなっていた。