雨が続くこれからの時期に気をつけたいのが大雨や洪水などの自然災害です。そんな有事の際に備え、新潟県新発田市で地元の児童が防災について考える授業が行われ、体験活動を通じて防災意識を高めました。
【講師】
「自然災害は人間に止めることはできないので、生き抜く力を身につけてほしい」
講師がこう告げ始まったのは「防災キャンプ」。
2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、新発田市では児童に防災について考えてもらおうと、7年前から市内の全小学校で防災キャンプを実施していて、6月13日は東豊小学校の4年生88人が参加しました。
【桶屋美圭アナウンサー】
「講師の話を聞いたあとは、児童たちが実際に体験活動を通して災害発生後の行動について考えます」
講話の後は、グループに分かれて防災体験です。
こちらでは毛布を使った担架づくりに挑戦。負傷者を運ぶ際は頭を少し高くし、足元の方向に向かって進むことなどを教わりました。さらに…
【児童】
「ちゃんとしたスリッパだ!」
新聞紙でスリッパを作ったり、ペットボトルを使ったランタンを作ったりと、楽しみながら災害時に役立つ知識を学んでいきました。
【児童】
「火事だー!」
【児童】
「消火器は重かったけど訓練をしていたら、火事が起きたとき実際にできると思った」
様々な体験を通して防災意識を高めた児童たち。
【児童】
「暗いと怖いから、ペットボトルのランプの作り方を知ることができてよかった」
【児童】
「ちゃんとお家の人に話して、いつ地震が起きてもいいように、色んなことを準備しようと思う」
【新発田市教育委員会生涯学習課 荒木一成さん】
「身近なところでも県北で災害が起こったり、新発田でも水害があったりしている。それを他人事として考えるのではなく、自分のこととして考え、災害に備える意識を高めていってほしい」