実家周辺の人「先生も手を焼いていた…」自動小銃を発射し逮捕の18歳自衛隊員 明らかになってきた“人柄”

岐阜県岐阜市の陸上自衛隊・日野基本射撃場で隊員3人が銃で撃たれて死傷した事件で、逮捕・送検された18歳の隊員の男は調べに対し「教官を狙った」「教官に叱られた」と供述しているといいます。取材を進めると、その人柄が少しずつ明らかになってきました。 14日、岐阜市にある自衛隊の射撃場で、指導に当たっていた隊員に自動小銃を発射した18歳の隊員の男。 弾丸を受けた52歳の教官ら隊員3人が死傷しましたが、調べに対し男は「教官に叱られた」と話しているほか、死亡した25歳の隊員について「教官との間にいて邪魔になったから撃った」などと供述していることがわかりました。男を知る人:「そんなに目立つタイプでもないし、どちらかというと無口というか」 2023年4月に入隊したばかりだった男。その人柄が少しずつ明らかになってきました。 自衛隊員3人が死傷するという、凄惨な事件の現場となった岐阜市の日野基本射撃場には15日、自衛隊の捜査機関にあたる警務隊の車両や、警察車両が頻繁に出入りし、鑑識などの捜査が行われました。
捜査関係者によると、3人を銃撃し、15日朝に殺人容疑で検察に身柄を送られた18歳の自衛隊員の男は、調べに対し「教官を狙った」「教官に叱られた」と供述しているということです。 また、男は自動小銃を4発発射したとみられることが新たにわかっています。 陸上自衛隊は15日午後、凶弾に倒れた3人の氏名を公表しました。 死亡したのは教官の菊松安親1曹(52)と八代航佑3曹(25)で、ケガをしたのは原悠介3曹(25)です。いずれも名古屋市の守山駐屯地に所属する第35普通科連隊の隊員でした。
陸上自衛隊の森下泰臣幕僚長:「菊松1曹は胸部を、八代3曹は脇腹を負傷し、昨日亡くなられたと承知しております。また原3曹は左大腿部を負傷し、全治3カ月の見込みと聞いております」 弾丸は、教官の菊松1曹の胸、八代3曹の脇腹に命中。原3曹は太ももを撃たれ、全治3カ月の大ケガをしました。 男は死亡した八代3曹に対する殺人の疑いが持たれていますが、八代3曹への殺意については否認しています。<男>「教官との間にいて邪魔になったから撃った」 教官の菊松1曹を狙い、ほかの隊員らは巻き込まれた可能性もあるとみられています。
2023年4月に入隊したばかりだった男は、なぜ凶行に及んだのか。岐阜県内にある男の実家周辺に住む人は、小学生時代の人柄を次のように話します。男を知る人:「そんなに目立つタイプでもないし、どちらかというと無口というか。(小学生時代に)先生に怒られているのを見たことはあるけれども。(Q.なぜ怒られていた?)帽子を被らないといけないところで拒否していた。ちょっと先生も手を焼いている感じだなっていう」
岐阜県警によると、今後の捜査は自衛隊の警務隊が主導します。動機や当時の状況を慎重に調べる方針です。