「携帯電話からウイルスが出ている」50代男性が現金約3500万円をだまし取られる【新潟】

新潟市江南区の50代男性が現金約3500万円をだまし取られました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

男性が4月18日に携帯電話に届いたメールに表示された電話番号にかけると、男が出て「有料サイトの未納料金がある」などと言われ、市内の金融機関のATMから指定された口座に約60万円を振り込みました。

その後、神奈川県警の警察官を名乗る男から電話で「あなたの携帯電話がフィッシングの拡散に使われているので捜査をしている、関係者が逮捕された」などと言われました。

さらに、男性は実在するNPO法人の職員を名乗る男から「あなたの携帯電話からウイルスが出て、犯罪に使われ多大な被害が出ている。被害補償のためサイバー保険を積み立てすると補償が無期限になる、拡散被害に遭った人たちへの補償金が必要である」などと言われて、6月9日までに合計約3500万円を振り込みました。

不審に思った男性が15日、警察に相談に行き、詐欺と分かりました。

《特殊詐欺の防犯ポイント》
犯人は言葉巧みに被害者をだまし、現金やキャッシュカードを取りに来る可能性があります。
・相手は詐欺のプロであることから、防犯機能付き電話機の設置や常に留守番電話に設定しておくなど、犯人からの電話に直接出ない対策を取ることを検討してください。
・電話でお金の話が出た時は、特殊詐欺を疑ってください。