小千谷市に“半導体メーカー”進出 既存の工場活用で時間・費用削減 100人ほどの雇用も【新潟】

世界中で半導体への需要が急速に高まる中、既存の半導体工場を活用した新たな生産拠点が新潟県内に生まれようとしています。

6月16日、新潟県庁を訪れたのは、埼玉県新座市に本社を置く半導体メーカー・サンケン電気です。

サンケン電気は、新たに小千谷市に設立する半導体の生産拠点について花角知事に説明しました。

【花角知事】
「県は御社の進出を最大限歓迎している」

新たな生産拠点となるのは、かつての新潟三洋電子の工場。

現在は、JSファンダリという半導体メーカーが利用している工場で、生産に使われていない部分を活用していくということです。

既存の工場を活用することで設立にかかる時間や費用が削減されるほか、新たな生産拠点の設立で100人ほどの雇用が見込まれています。

【サンケン電気 高橋広 社長】
「JSファンダリの工場内で場所を借りた方が通常3年かかるところを1.5年で立ち上げられる。需要に応えていくためには、ここを借りるのがいいだろうと判断した」

【小千谷市 宮崎悦男 市長】
「地方は人材確保が大きな課題。既存の産業の人材確保に配慮しながらやっていく必要があると感じている」

早ければ、来年度中にも本格的な半導体の生産が始まる予定です。